アリ地獄天国
2019年/日本/98分/映像グループ ローポジション 配給
監督土屋トカチ
ナレーション可野浩太郎
主題歌マーガレットズロース「コントローラー」
ぼく、営業成績トップ。いま、終日シュレッダー業務。なんで?「ブラック企業」や「ブラックバイト」といった言葉が広く認識され、大きな社会問題となった。それでも法律を無視し、不当な労働条件や長時間労働を強いる企業は後を絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶に新しい。政府も「働き方改革」を重要政策とし、労働環境の改善を求めるようになった。だが、新型コロナウイルスの拡大により先が見えない状況の中、いまや世界規模で失業や生活の不安が広まっている。本作は、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、会社の改善を求めて闘った3年間の記録である。この不安定な世界で、どうしたら働き方を変えて、自らの尊厳を保ち、生きていけるのか。この映画の鑑賞体験は、あなたにそのヒントと、変革の勇気をもたらすかもしれない。<ストーリー>とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。本作の主人公、西村有さん(仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追い込まれた。ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省の色は見られない。西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わってゆく。本作の監督・土屋は、仕事で悩む親友の自死を防げなかった後悔とともに、3年にわたる闘いに密着する。生き残るためのロードームービー(労働映画)。結末はいかに! <出品・受賞歴>・山形国際ドキュメンタリー映画祭2019 日本プログラム上映・貧困ジャーナリズム賞2019 受賞・第15回トルコ国際労働者映画祭 公式上映作品・第20回ニッポン・コネクション(ドイツ) ニッポン・オンライン賞(観客賞)受賞・ピッツバーグ大学(米国) 第2回日本ドキュメンタリー映画賞 グランプリ受賞・門真国際映画祭2020 ドキュメンタリー部門 優秀作品賞受賞・福井映画祭14th 長編部門観客賞(グランプリ)受賞

