○ まいどおおきに映画メモでおます~
☆滅多に見れない興味深い映画だった。
島根あさひ社会復帰促進センター(刑務所)に初めてカメラが入った。受刑者のさまざまな更生教育をカメラが追う。犯罪に手を染める課程が語られる。
☆特に心に残るのは少年時代の過去だ。彼らの大半がシングルの家庭、父の暴力、父のアルコール依存、子の虐待、母親の育児放棄、食事すら提供されない中、孤独感に苛まれ育つ家庭環境だ。
☆人から育まれなかった体験を刻んできた果てに自分自身を省みることができなくなった現実がある。罪の意識もどこかで無くしてしまうのだ。
☆しかし、誰にでも加害者になりうることも気づく。罪の意識がない点においては国の為政者や財務官僚でも全く同じ、キャリアを積み上げ法の網を抜けるように狡猾に生きてきたから塀の外にいるだけかも知れないなとふと思った。
☆罪の意識を取り戻すことが刑務所の役割ならば
塀の外にもそういう場所が必要だ。
☆今、改めて家庭のあり方が問われてる。子から見て父母の距離感のある家庭、心を開けない家庭、和やかな団らんがない家庭、笑いのない家庭、互いに思いやることができない家族が増えていないか。子を何度も抱きしめる父と母、日本の原風景が壊れている日本の姿がある。
コロナの経験によって家族が失った何かを取り戻せたら悪いことばかりでもないと思える。

プリズン・サークル
2019年/日本/136分/東風 配給
監督坂上香
アニメーション監督若見ありさ
公式サイトhttps://prison-circle.com
ぼくたちがここにいる 本当の理由 「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。 監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく
以上 第七芸術劇から引用