雷音一家の親分である無破佐は一子・心刃に跡目を継がせる事を夢見ていた。
「心刃よ、わしがいつ命果てるとも断じて跡目を継ぐのはおまえだ。決断に迷ったら星を見るんだ。歴代の親分がおまえを見守っているぞ!」
しかし、無破佐の弟・素華はそれを心よく思わず隙あらば二人をなきものにし雷音一家の跡目を狙っていた。
心刃が縄張りを離れ、灰恵那一家の島内に入り気を許した瞬間、弟・素華は灰恵那一家の親分と通じ心刃の命を狙う。
知らせを受けた親分・無破佐は大事な息子を救う為め灰恵那の賭場へと踏み込むも、揉み合いとなり落命する。
弟・素華は心刃に深手を負わせ、灰恵那一家に始末を託す。実に卑劣な男だ。
時流れ、心刃は旅に出て男修行に出る。
「とっつあん、許してくれ、みんなおいらがいけないんだ。言いつけを守らず灰恵那一家の賭場に踏み込んだ為めに親父をこんな目に合わしてしまった。すまねぇおやじさん。こんな心刃をどうか許しておくんなせい」
力をつけた心刃は雷音一家のシマはすっかり灰恵那一家に乗っ取られ、民百姓は食うや食わずの日々を送っていた。その片隅にはひっそりと息子が生きていることを信じ、その帰りを母と許嫁・お奈羅が一家を細々と守りながら待っていた。
一方、跡目を奪い、灰恵那一家と手をくみ賭場を納める素華はこともあろうか姐さんを自分の女にしようと執拗に口説くも姐さんは心硬くはねつける。
「もう、心刃も死に、親分も亡くなっちまった。
悪いことは言わねぇ俺の女になれ、贅沢な暮らしをさせてやるから」
「心刃はきっと生きているに違いない。わたしゃ亡き親分の思いを遂げるまで死ぬ訳にはいかない、ましてお前の女になるなんて死んでも御免被るわ」
応にその時、男修行の旅から帰った心刃。
憤怒の形相で灰恵那一家の親分を叩き斬り、子分を一網打尽に打ち砕いた。
あとは、跡目をもぎ取った憎き素華だ。
「素華!許せねぇ!親父をやったのは灰恵那一家ではなく、お前だ!親父さんの仇討ちだ!」
父の仇を討つ事ができた心刃。親父の思い通り雷音一家の跡目を継ぐことになった。傍には、誓いあった恋女房の奈羅がニコッと微笑んだ。
天から心刃を祝福する慈愛に満ちた父親分の声が聞こえる。あっぱれ心刃! 幕。
まあ、こんな感じの映画でした。
ライオンキングは親子の情愛・男女の情愛、義理と人情、素晴らしい殺陣を絡めた凄い大衆演劇の世界であるというのが私の結論です。
ディズニーはどこかの小屋で芝居を見てライオンの話に置き換えたんだろう、この芝居泥棒め!
大衆演劇は世界で受入れられる文化で世界共通であることがわかる ライオンキング・紀州屋良五郎