まいどおおきに
何十年ぶりだろうか大阪・天六にある老舗のヌードショウ劇場に行った。
往時を知る人には懐かしい劇場だ。
この世界では浪速クラブなみの低価格3000円でやっている。高いところは8000円ぐらいらしい。
時代は移り、ショーの内容も様変わりしている。以前と違うのは演者の若さだ。しかし、ただ踊るだけでは芸能の位置づけは難しい。
かつては、日舞の名取りのダンサーや、演劇経験者(天井桟敷や大駱駝艦など)も多く、ショーの構成もストーリー性がかなりあった。
たとえば、「安珍・清姫」とか「大奥物語」「団鬼六シリーズ」やフランス文庫を元にしたものなど多彩だった。
音楽も、演歌主体でラストショーには、美空ひばりのものが多く使われていた。ところが、今はどうだロック・ダンスミージック一色で延々と踊りがつづく。
ただヌードを見たいだけなら他にも選択枝は山ほどある時代にコレでは廃館相次ぐのも無理がなさそうだ。
かつて、小沢昭一氏が大衆演劇を「かぶく芸」ストリップは「扇情芸術」「さらす芸」と称したが、こちらの方は崩壊しつつあるのが実感だ。
おもしろい発見もあった。
大衆演劇の小屋は婦人と若い女性がほとんどだが、こちらは中高年男性、ときに若い男性が主体だ。
思わず云いたくなった。せめて半分くらい大衆演劇においでよと。一回分の料金で5回ぐらい通えるのに、しかもふれあいもあって演者との交歓もある。
その劇場には「お客様は神様です」と書いてあった。これは、どちらも共通やなと妙なところで落ちがついた。
では、ここで往時の面影を残すこの曲を聴いてください。
笑福亭鶴光さんの鶯谷ミュージックホールです。張り切ってどうぞ。
ごきげんようさようなら
テレビもヌードもさようなら時代は大衆演劇へ・良五郎