2012/12/09 インカレ決勝
祝日筑波大学 VS 慶應義塾大学 〇3-0(31-29, 25-21. 25-19)

<第一部> 皆さま既にご存じかと思いますが、筑波大学が2012年度大学男子バレーボール選手権(全日本インカレ)で優勝し、今年度大学バレーの頂点に立ちましたクラッカークラッカークラッカー

一陽来復  ねむり猫のブログ ©junxxya
基礎点以外にできばえ点(GOE)も加点された、主将矢野諒介の見事な胴上げVポーズ

数年前の筑波をみて、ここ数年離れている・・なんてファンかたには筑波がいきなり優勝したって思うのかもしれません。今回の優勝に驚いているブログも散見できましたが、今年の大学バレーを見ているなら、去年ベスト4に残れなかった筑波がことし優勝したときいても「超びっくり」の人はいなかったのではないでしょうか。まぁ他にあの大学、この大学いくつかの可能性ももちろん強くあったわけではありますが、筑波もその一つでした。もちろん第一シードだったわけですし。

春季・秋季2位、東日本こそ3位でしたが、決して技術的に云々ではなかったと思ってみていました。筑波は秋山央さんに監督が代わって一年目だけれど、前任の都澤先生の時も、そして今もおそらく練習が一番厳しい大学なんじゃないかなぁと勝手に思っています。しかも指示されて云々ではなく、コートの中での解決は選手しかできないって指導がされているはずです。技術的なことは厳しい練習で十分準備されていたはず(決して奇をてらった攻撃を仕掛けるわけではありません)。問題は実際に体を動かす選手たちがどう頭も使って試合に臨めるか・・どういう精神状態で試合できるのかがこの筑波には鍵だったように思っていました。

私自身は、週末はVチャレンジリーグのサンガイア応援で愛媛に(何があろうと加藤陽一を見ないわけにはいきません)。スケジュールがでて早割で飛行機を抑える時点で「絶対に筑波がインカレ決勝に残るから、試合が終わって間に合う最初の便を予約しなきゃ!」と決めていました。選手にも、「決勝しか見られないからちゃんと残ってね!」としつこいくらい何度も言い、見事希望通り決勝に残ってくれました。計算外だったのは、インカレの男子決勝って何やかんやで5時半とか6時過ぎスタートになったりするはずなのに、昨日は愛媛の離陸前から進行が早いのがわかりました、羽田で電源入れたときに「もうすぐはじまります・・・」orz.....。

これはさすがにまずいと思って、思い切ってタクシー。川崎に詳しい運転手さんで40分弱で体育館まで。移動中、経過が全く入らず緊迫した展開がうかがえました。アリーナに着いた時は2S序盤。1Sを筑波が31-29で制し、2S目4-8のビハインドという状況でした。

この日の呟きまとめ・・・Vチャレのつくばvs兵庫から、インカレ決勝まで続くので長いです(笑

応援団の後ろに座り、見始めたらあっという間に筑波が追いついて、後は負ける気がしませんでした。とにかく筑波のコートがキラキラして元気いっぱいだったし音譜、こういうのがバレーが楽しいっていうんだよねと思いました。バレーが楽しい上に、(あんんたたち、テレビ映ってるの忘れてはしゃいてるよね)って苦笑いするほど、余裕がある。テレビ映り意識して・・って言わないのは、カメラに向かって元気なんじゃなくて、応援席に向かって思いっきりアピールしていたので。攻撃はもちろんだけれど、ブロックの付き方、力の入れ方も絶妙で、何をやってもうまく行く気がしているうちに、あれよあれよという間にまさかのストレート勝ち。この日の慶應さん、敵は筑波ではなくプレッシャーか緊張かだったと思います。

優勝した筑波大学の胴上げ、記念撮影、そしてOBも混ざって輪になっての宣揚歌合唱。
筑波大学を応援してきてよかったなぁと思いました。同時に筑波を見るきっかけを作ってくれた先輩加藤陽一には改めて感謝しました。

筑波勝利の報告を旅先で受けてか、加藤さんご本人もFBにおめでとうコメント。
その加藤さんの書き込みだけに、月曜夕方で600人近い方が「いいね!」をしています。筑波大学がサンガイアと練習できることは、大学にとっても有意義だとは思いますが、むしろサンガイアのお兄さんたちが大学生から受ける刺激が多いだろうなとも思います。だって大学生と練習するようになった加藤陽一は、年を追うごと若返っているし、進化し続けています。


今回の筑波男子の優勝が、現在2勝2敗のサンガイアにも必ずやいい影響を与えてくれることと信じています。

<第二部>
さて、ここからはポエム入ります。
※書いている私の想像でつないでいます(正しいかどうかは筑波の人しか知りません)

私が筑波大学を見始めた年に、このインカレ決勝で東海に敗れ準優勝。それ以降は筑波は困難な時期とでも言いましょうか、2部に落ちたり色々なことが有りました。

現4年生が入る一年前、あの菅と永野が卒業、いるはずだった正セッターが退部、ほぼ一年本職セッター不在のまま現コーチの冨田が急きょセッターとして踏ん張ってしのぎ、それでも一部にとどまりました。そして現4年はそんな困難な中入学しました。一年から矢野も白石も試合にで、李くんもサイドの一枚として一年から時々攻撃に加わっていました。秋リーグ低迷・・・の中で光明が見え始めたとき、確かインフルエンザか何かでリーグが途中で中断。ようやく上り調子になったところ。終わった試合すべてがカウントされれば筑波は入れ替え戦に行く必要はなかったのに、その一つ前の試合が一応(何だったかわすれたけれど)区切りだったので、一試合遡って順位が決まって、筑波は入れ替え戦圏内に入ってしまいました。その入れ替え戦も、事情が事情でないようだ・・・となんとなく噂もあったけれど、開けてみれば予定通り入れ替え戦が行われ、2部2位だった慶應と対決。ここで力が発揮できなかった筑波はなんと一発降格してしまいました。

ということで、現4年生の2年次は2部スタート。その春出耒田、前田、久原の高校時代から注目の選手も加わり、春シーズンだけで2部を切り抜け秋から1部に復活しても、優勝に絡むような成績ではありませんでした。だからこそ、インカレで勝ち進み、病気を克服した都澤先生の為にも・・と一丸となって、ベスト4に進み、中大に負けて決勝にこそ行けなかったものの、3位になったことは大きな意味がありました。セッターを後輩に譲ることもあった矢野が、このインカレの大一番で本領を発揮。前田を、何点か忘れたけれどどうしようもなくきわどい場面で矢野に代えて、その矢野の踏ん張りで勝った試合もありました。確かサイドだった李君がミドルになって、それが思いっきり機能していたのも、このインカレからだったと思います・・・。ということで、3位で悔しいというより、復活の3位で嬉しいインカレでした。昨年のインカレはベスト8止まり、いわゆる自分たちのバレーが出来なかった・・ってやつです。

現4年生世代が、耐えに耐えてつらい時期をしのいで、昨日の優勝があったように思えます。優しそうに見えて実はめちゃくちゃ芯が強い(と私が想像している)矢野が、しっかり全員をコントロールしていたんだろうなと勝手に思ってます。 改めて、
筑波大学男子バレー部の皆さん、
日本一おめでとうございますチョキアップ合格クラッカー晴れ!!