いよいよこの地面シリーズも最終回を迎えました。①から④までご覧頂いて感じることが多々あるかと思いますが、あくまでも当シリーズはジオラマ作りのご参考になればと思っています。さて今回は道路面の仕上げです。気負わずに優しい気持ちで作業を進めましょう。






丸一日くらい乾燥させた道路面を、ヤスリを使ってある程度均一化します。まっ平らでなくても大丈夫、本当の道路も結構ぼこぼこなんですよ。画像のような角材にサンドペーパーを巻いて作業効率を上げて下さい。とってもやり易くなりますよ。





断面もしっかりと。





私の場合ですが、このタイミングで1mm厚のコルクを断面に巻いていきます。ご覧のように断面に合わせてカットラインを引きます。





ハサミでカットします。





こんな感じです。





木工ボンド(原液のまま)を使い、貼り付けます。





余白をカットします。





こんな感じです。





ボンドが乾いたら(1時間以上)、道路面とコルクを馴らすように軽くヤスリます。因みにこのコルク貼りは私の作品作りの一貫ですので、必要性を感じない場合は割愛しても構わないと思います。





ヤスリ掛けが完了したら、道路面を水性塗料で塗装するので塗料馴染みを良くするため、水を表面に軽く塗っておきます。





こんな感じに塗ります。ムラが出来ても気にせずにどんどん塗ってください!あえて筆塗りにする理由はムラが味を出してくれるためです。





塗り終えたら塗装面保護の意味で、つや消しトップコートを吹き付けて下さい。





マスキングをしてラインを引きます。ラインの間隔は3メートル車線で20mmです。(Nゲージ)





こんなアイテムを使い、路面をウェザリングしました。





いかがでしたか?これで基礎的な地面作りが完了しました。この先の作業内容は「ジオラマの作り方」1~23のシリーズをご覧くださいね。何事にも考え過ぎず、力を抜いて第一歩を踏み出して下さい。必ずご自身の経験値を高めることに繋がると信じております。 仁


「ジオラマの地面作り③」からの続きです。ここでは主に下地の塗装を進めて、道路面まで行ければと思っています。少し回数が増えてきましたがもうちょっとだけお付き合い下さいね!






固定したレールにメタルプライマー(金属部の塗料の接着剤)を塗布します。私は画像にある「タミヤ」製品を使っていますが、どこのメーカーの物でも効果に差はありません。





プシューッ!と吹き付けて下さい。ここでの注意は発泡スチロールの断面にかからないようにしてくださいね。溶けちゃいますので。
★プライマーなしでレールの塗装を施すと、塗料の剥がれは免れません。





レールのメタルプライマーが乾いたら地面全体をコーティングします。その際、レールも一緒に真っ黒に塗ってください。私は画像の塗料を使っています(ホームセンターで購入可)。黒にする必要性は、ジオラマ完成後に想定外の事で地面に施したパウダー類が剥がれても、地肌が黒だとあまり目立たないからです。他色ならダークグリーンやチョコブラウン等の色がお勧めです。





こんな感じです。発泡スチロール用のスプレーなので多少のはみ出しは問題ありません。





レールの塗装は多種多様ですが、私はこの「マホガニーサーフェイサー1000」を愛用しています。つや消し具合がバッチリです!決まり事はありませんので各々、好みを探してみて下さい。





ここもレールに向かってプシューッ!と。





こんな感じになります。




レールの塗料が乾くまで、道路面を作りましょう。材料は画像の「石粉ねんど」を使います(100均の物)。必要量を袋から取り、残りはジッパー付きの袋に入れて保存して下さい。乾燥すると使い途がなくなります。





水で少し硬めに溶いた木工ボンドを路盤に筆で塗っていきます。





こんな感じ。





ねんどを指で貼り付けるように延ばしながら広げていきます。結構硬くて大変ですが頑張って!





こんなヘラで、水を浸けながら平らに延ばします。均一になったら、はみ出したねんどをヘラを使い削ぎ落として下さい。





こんな感じで1mm~2mm厚に仕上がればベストです!





サーフェイサーが乾いたら枕木を別色で塗るのも一考です。これもご自分の感覚で。





レールの踏面を磨きだすと…あぁいい感じ…。ここまで来れば今回のシリーズも終わりが見えてきました。次回の道路面の仕上げで最終回になります。ジオラマは地面が肝心……つまらない作業ですがとっても意味のある作業ですッ! 仁


「ジオラマの地面作り②」からの続きです。ここからは発泡スチロールの表面を強化して今後の作業に耐え得る地面に仕上げて行きます。たいそうな感じですがティッシュペーパーを貼り重ねていくだけの作業になります。しかしこの作業、手を抜くと地面が浮き上がったり、捲れ上がったりと最終的にえらいことになっちゃいますので気を入れて進めて下さいね。





普通のティッシュペーパーを、水で溶いた木工ボンドで地面に貼って行きます。この作業では水溶きボンドをキッチン用具のソース入れ(100均で購入可)を使うと効率が上がると思います。因みにボンドの溶き具合ですが、ソース入れを逆さまにして自然にポタポタと落ちるくらいが最適です。濃すぎず、薄すぎず、飲むヨーグルトが大正解です!




こんな感じにポタポタとまんべんなく垂らして下さい。





ふやけた皮膚みたいになればOKです。





指で軽く握り、ティッシュペーパーのシワを延ばしますが、とても破れやすいので生卵の黄身を掴み上げるように作業してください。





シワが延びたら少し硬めの筆を立てて使い、トントンと軽く叩きながらティッシュペーパー下の空気を抜いて行きます。ここで空気を残すと地面が浮き上がる可能性が高くなりますので手抜きなく、しっかりとトントンしてくださいね。





1枚目を全体に貼り終えたら乾く前にボンドの追加をせず2枚目、3枚目と貼って行きます。だいたいのジオラマは3枚で十分ですが、強度が欲しい場合は枚数を増やして下さい。





こんな感じで。





トントンと。





貼り終えました。このまま1日乾燥させます。





乾燥が終わったらレールを形状に合わせてカットします。このレールはKATOのフレキシブルレールです。その名前の通り、自由にカーブが表現出来ますよ。私はこればかりです!





ゼリー状の瞬間接着剤をレールの裏側に伸せて、透けて見える線路枠の線引きに沿ってレールを固定して下さい。ティッシュペーパーを貼ってあるため下地の発泡スチロールが溶ける心配はありません。ゼリー状でない瞬間接着剤を使うと、染み込んで下地の発泡スチロールを溶かしてしまう可能性がありますので必ずゼリー状をお使い下さいね!





場所が決まったら画像のように指でしっかりと固着させます。





僅かな事ですが、少量の液体瞬間接着剤をレールの外側に注すことで枕木とレールの滑りが防げます。内側には注さないように。異物がくっ付き車輪の転がりを邪魔することがありますので。





レールの固定完了です。





ゆる~いカーブ。線引きの正確性が見える所です!手を抜くと結果が違ってきますよ。丁寧に、丁寧に。
次回は塗装と道路面の表現です。仁

「ジオラマの地面作り①」からの続きです。どうぞご覧ください。





固定する時の目安で路盤の位置を線引きします。




道路面を残し、5mm厚位でもう1段の段差を作りました。このスペースは何にでも使えますね。




線路の路盤に山の端っこを表現する為の発泡スチロールをカットします。画像のように山と線路敷地の境に「しるし」を入れ、それを元に山になる板にカットラインを線引きします。この作業はあまり神経質にならなくても大丈夫です。修正はいくらでも効きますので。




こんな感じです。




この板のカットは線路敷地との境になりますので、垂直にカッターを入れて下さい。




こんな感じです。これと同じように少しずつ小さくしながら発泡スチロールをカットします。




このジオラマでは3枚ほどでOKですが、高さを稼ぎたい場合は枚数を増やして下さい。




貼り付けは同じ作業で、両面テープと木工ボンドで。









こんな感じで。




ボンドが乾いたら(丸一日くらい)、カッターで削るようにカットして行きます。カットの具合は適当に。⚠️絶対にカッターの進行方向に手を置かないように❗大怪我の元です。




こんな感じに削りました。




固定は同じ作業で。




固定完了の図。




ここまでで地面の起伏の表現が出来ました。このジオラマは山、線路、道路のオーソドックスな欲張りジオラマですが、作品によっては山に穴を開けてトンネルに、地面を掘り下げて川に、等々 様々な表現がありますが、このシリーズは地面作りの基本的な部分になりますので、ジオラマ製作の参考になればと思います。次回は表面の強化作業です!仁


皆さん、いかがお過ごしでしょうか?「暑さ寒さも彼岸まで」の慣用句は過去の言葉になりそうですね。これからは「暑さ寒さは当たり前」と言葉を換えないと。そんな事はさておいて、ジオラマの地面の作り方が解りにくいッ!っていうご意見を頂くことが多くなりました。そこで再度皆さんに解りやすく?数回に渡りお届けしたいと思いますので最後までお付き合い頂けたら幸いです。

あくまでも当方の簡素化したやり方です。作品によって素材等の違いが生じますので「そんな感じ」的に見て下さいね!



15mm厚のベニヤ板を用意します。板が薄いと「反り」易いです。下側の「下駄」は多少の「反り」を修正する為に木工ボンドで接着します。(反りが出たらこれをヤスリで削る)



板と同じ大きさの発泡スチロール(100均の物で十分です)を切り出します(今回は2枚)。板側に両面テープを貼り……



木工ボンドを画像のように伸せていきます。




こんな感じです。




切り出しておいた発泡スチロールを貼ります。




手のひらで圧力をかけ密着させます。




はみ出したボンドはティッシュで拭き取って下さいね。




もう1枚の発泡スチロールの板を用意します。




線路敷の路盤になりますので、使用するレールを構想通りに配置しマスキングテープ等で固定します。




レールの位置を線引きします。




こんな感じですね。この作業を正確に行えば全体的な仕上がりも良くなりますよ。(カーブの具合等)




段差を表現する為、路盤の端に線引きします。




カットラインに沿ってカッターナイフを結構斜めに入れてカットして行きます。斜めの角度はご自分で決めて下さい!




このジオラマでは路盤の法面になりますのでこんな感じでOKです。




重ねるとご覧のようになります。因みに下の段は道路面になる予定。今回はここまでです!次回まで少々お待ち下さいね!  仁