大きな地震で多大な被害を被った皆様の心情を鑑み、新年のご挨拶は控えさせて頂きます。私自身、阪神淡路、東日本と二度の大地震を現地体験した身でありますのでとても他人事とは思えず、耐え難い毎日を過ごしております。現地の皆様の心労を一日でも早く癒せるよう、緊急措置的な政策を切に願うばかりです。

長くなりましたが、本年初のジオラマが仕上がりました。よろしければ最後までお付き合い下さいね。







全景です。タイトルは「初夏の終着駅」、紀州鉄道日高川駅の活きていた頃を表現してみました。あくまでもイメージですが……。
300×220×高さ140mm      25000






正面から。 正確な再現ではありませんが、雰囲気重視としました。






隣の工場。 私の記憶が薄く、鉄工所か木工所かはっきりしないので木工所にしちゃいました。(笑)






こんな感じ……。













私が初訪問した時、駅はすでに無人化されており、殺伐とした風景の中に取り残された駅舎が、寒々と佇んでいたことを記憶しています。日本のスクラップ&ビルド文化は、心の豊かさを削ぎ落としていくような気がして……。




















なぜかこんなところに分岐器が。






出発を待つ運転士。













材木置き場。トラックに取って付けたようなクレーン。昔は貯木場等にこんな感じのクレーン車をよく見かけました。因みにこの駅は、すぐ横の日高川から揚がった木材を、構内の工場でチップにして搬出する目的で存在していたと思います。間違っていたら申し訳ありません。そのため、駅周辺は木材で溢れかえっていました。






このクレーン車、シャシはトラックコレクションのふそうトラクタ、クレーン部はプラで自作しました。先端のワイヤー部は、強度を考え「糸」で表現しています。なんだかふにゃふにゃです!(笑) 






このように取り外しが出来ます。もちろんご覧の通り、固定していませんので旋回も可能です。






在りし日の日高川駅、いかがでしたか?この国から消えた沢山の想い出を、「ジオラマ」という手段で表現していくことに、今年も努力を惜しまず日々精進して参りたいと思いますので、皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。 仁