終演しました。


わたし達のチームだけ舞台写真誰も撮ってくれなかったので衣裳着てる写真はこれだけ…笑
とほほ。


ブログはお客様向けじゃなくて、自分の記録用です。


半年以上この戯曲に取り組みました。

本番に向けて

戯曲解析→技術的に表現→中身を詰め込む→捨てる

の流れは綺麗にできた気がする。

本番は"ただやるだけ"に持っていきたいのは常々思っている事。

ただ、そこにいるだけ。

に持っていく。

身体にアプローチすること。も今回特に意識した。


戯曲を理解し、俳優がやらなければならない事と、役の人物が実際やっている事は違う事で、

戯曲を理解し、技術を身につけると、前者の色が濃くなってしまう。
役がやっていないことを、役者がやってしまう。

今回はそこの調整がとても難しかった。

わたしがやった牧子はどんくさい役だけど、わたしは俳優としてどんくさくない。

牧子は兄とよりえをくっつけたいけど、上手くできない
のに
わたしが演じると上手く取りもってるようにみえる

牧子は意図せず失礼な発言をするけど
わたしは意図して失礼な台詞を言う

牧子は働きたいけど働ける女の子じゃない
わたしは勝手に一人で家を出て働きに行きそう


この、役と俳優のできること、できない事の差が、なかなかもどかしかった。

ただ、この役と自分の差を理解できてるだけでも褒めてあげよう。
自分とは違う役をやる時、この差がわからないといつまでも役には近づけない。

見え方や言い方の問題じゃない。
発想の問題。


ここからは反省。

最後まで、小西さんが良しとしているものが理解できなかった。
し、なにを持って感動してるのかもわからなかった。

私の中ではあったけど、演出家がどこを目指しているのかがわからなかった。

1番理想に近いと言っていたチームを見てもわたしは感動できなかった。

ダメ出しもなく、褒められもせず、結局どこに進んでいけばいいのか、全然わからなかった。



「難しかった」という感想が多かった。
この作品を楽しんで観れる客層の幅がとても狭かったように思う。
わたし達のチームは特に、1番後輩でもわたしだから、全員が訓練されているメンバーだった。
だからこそ意図的に、雑味なり隙なり、作り出した方が良かったのかもしれない。
上手にお芝居してる所を見せられてもね。


リアリティについて。
私はあの演出で、リアリティや実感を生み出そうと努力していたけど、
舞台上→リアリティなし
客席→リアリティあり
を生み出す事も考えた方が良かったんじゃないかと思った。
変わった事してる意識が私にはなかった。



今年はなんだか忙しくて、
終わったいま、
とても悲しくてむなしい

身体も心も限界です

しっかり養生して
またがんばれたないいな
がんばる意味はあるのかな

それも今はよくわからない。

必要とされている限りは、お芝居続けられたらいいな。