彼は今、仕事終わりに通える時間がある日は

日本語学級というものに行っている。

日本語、算数、をしているそう。




元来、数学がとても好きだと言っていた彼は

これまでにも、難しい数式を解くことにワクワクしていた。




祖国で大学に通っていたものの

お父さんの心臓のご病気と未だ終わらぬ内紛で

彼の後すぐ下の弟さんも大学へ行くこともあり

学費のことが気になっていったそう。





兄や弟が父の二店舗お持ちの調剤薬局を継げるようにと

自身は日本へ行って仕事がしたいと父に話したと教えてくれた。





現在、

祖国で通っていた大学は休学中となっているらしいが

費用のことも考えると復学はできない様で。





仕事をしながら日本で大学へ行けるかと訊かれ、

調べたりもしたけれど

留学経験もないということなど、自国と同じ様に

大学で薬学部に入ることは不可能なことで。





話していて辛かった。




でも、彼は明るく前向きな話をしてきた。

日本語がままならないことで

どの仕事にも就けるわけではないから

日本語は必須で勉強しながら

他にも何かライセンスを取っていける様に

トライしたいと。





新たなことにチャレンジしよう!

という彼の前向きさも含め

私は見習うべきところが多い。





微々たることしか出来ないけれど

何か力になれることがあれば

支えていけたらと思う……。