暦のうえでは、「立夏」から夏が始まります。
ゴールデンウイークが明けた頃の、初夏を表す季語に「風薫る」・「薫風(くんぷう)」という言葉がありますが、その日は、まさにその言葉どおり、爽やかな風が吹き渡る晴天の下での撮影となりました。
今回、モデルを務めていただいたのは、お馴染みの、僕の大好きなこの方…
奈良 岬さん。
あれれ、のっけから、何か写真がおかしいな?
告白しますと、露出を失敗してしまったのです(泣)。
僕の使っているカメラは露出計が付いていないので、いつも入射光式の露出計で露出を測っているんですが、上の2枚の写真は露出計の設定を間違ってしまい、このように露出オーバーになってしまったのです(猛反省!)。
でも…例えば、これらの写真に
『初夏の光の中で』
…みたいなタイトルをつけたとすると、どうでしょう?
何となく、それらしい雰囲気に見えてきたりして…(笑)。
写真には「ハイキー」という表現方法がありますが、意図的に露出をオーバー気味にするのと、失敗して露出オーバーになるのとでは、やはり受ける印象が違います。
“カラー写真はオーバーにするな”という基本原則があります。
カラー写真の場合、露出オーバーだと“色がとんで”しまって色自体の輝きがなくなってしまいます。
今回の撮影の最大の反省点です。
さて、露出計の設定を正しく直して、撮影再開です。
露出を測り、いざシャッターを切ったら…
あれれれ…?
実はこの時、シャッターを切る瞬間に雲が太陽にかかってしまい、この様な結果になりました(泣)。
この日の天気は晴れてはいたのですが、雲の流れが複雑で、時折太陽が雲に隠れたりしていたのです。
“光の変化をよむ”ということも基本中の基本です。
反省点のその2です。
気を取り直して、今度こそ…
ちょうど今頃の季節は、薔薇の花が咲く季節です。
薔薇の香りに包まれての撮影は、何ともいえず官能的な気分になります。
それにしても、薔薇って実にいろんな品種があるのですね。この薔薇園には、様々な品種の薔薇が少しずつ植えられていて、その数、実に200種245株だそうです。
昭和11年に建てられた洋館を背景に…
後ろの植え込みの緑が鮮やかですね。
この季節を象徴しているかの様です。
…毎度のことですが、何枚かは必ずピントを外してしまいます。
僅かなピントのズレぐらいだったら、見ようによっては“ソフトフィルター”を使用して撮ったものと見えなくもないのですが…
反省点その3です。
撮影が終わって、帰りに立ち寄ったカレー屋さんにて。
オフショット的な写真になりました。
さて、今回のブログのタイトルは、薔薇園での撮影ということから着想を得て、“La Vie En Rose”とつけました。
このタイトル、実は、エディット・ピアフの名曲“La Vie En Rose”(邦題「バラ色の人生」)も少し意識しています。
この日の撮影は、少し暑いくらいの初夏の午後に行ったのですが、その午後の空気の肌触りといい、陽射しの感触といい、“初夏の午後の気怠さ”みたいなものに満ち溢れたなかでの撮影となりました。
その時、僕の心の中では、エディット・ピアフの唄う“La Vie En Rose”が流れていました。その時僕が感じた気持ちにぴったりの情感が、この曲から感じられます。
この曲を聴きながら、もう一度写真を見てください。
エディット・ピアフ/La Vie En Rose(バラ色の人生)
今回の撮影では、久し振りにリバーサルフィルムを使用しました。
やはり、リバーサルフィルムは発色がいいですね。
そして、露出が厳しい。難しいことはないけれど、ネガフィルムと違って補正が出来ないから撮影本番一発勝負の厳しさは残ります。
いつの日か、このリバーサルフィルムで美しい夕陽のなかに佇む岬さんを撮ることが僕の夢です。
岬さん、必ず実現しましょうね!
【撮影データ】
・撮影日:平成30年5月12日(土)
・モデル:奈良岬さん
・ロケ地:神奈川県鎌倉市(鎌倉文学館)
※鎌倉文学館には事前に撮影の意図を伝えており、許可を得て
撮影を行っております。
・機材:Nikon F/50㎜f1.4(フィルム:リバーサルフィルム、ASA100)



































