入院初日(手術前日)


初受診日には、5ヶ月もあるのか…と思っていましたが、とうとうその日が来ました。あっという間だった。




10時〜11時に来院。入院窓口へ。




それに向け、朝のうちに子供達の晩ごはんを準備し、術後タイツを履けないのでニーハイソックスを購入。

夫は2日連続の休みは無理とのことで、友人に送ってもらいました。





入院窓口へ行き名前を伝え、必要書類を提出します。

「説明の時に外科病棟とお伝えしていたと思いますが、今回は婦人科病棟になります」




やった!

リハビリがてら歩くのに、赤ちゃん見られるといいなと思っていたので、婦人科病棟を密かに希望していました。ひとつ希望が叶いました。





エレベーター前で友人とさよなら。

本当に心配してくれていて、

別れ際は言葉が出なかった。私が泣きそうだったよ。頑張ってきてね。

と後でLINEを送ってくれました。

感謝しかありません。





病棟へ到着。スタッフルームに名前と入院しにきた事を伝え、書類を渡します。

担当看護師さんが出て来て、体温測定。そして入院患者の証・ネームバンドを装着。入院中私の身分を証明してくれます。






そのままお部屋へ案内されました。

個室ゲット!

初めての入院・手術で、他の人の事まで考える余裕は絶対無い自信があったので、お金はかかっても個室を希望していました。

婦人科病棟で個室。第一希望が叶い、とてもホッとしました。





今日の流れをざっと説明してもらいます。


・先生の診察、内診があります

・麻酔科医師から話があります

・手術担当看護師から話があります

・薬剤師から話があります(常備薬提出のため)

・14時、寝る前に下剤を飲みます

・話の時に手術時間が分かるので、その後絶食時間、絶飲食時間をお知らせします



さっそくお昼ご飯が運ばれて来たのでいただきます。

美味しいです。私は独身時代、病院の食事を作る仕事をしていたので、これだけの病院の規模でご飯を作る大変さもとてもよくわかります。

薄味。美味しくない。

とよく言われますが、お出汁をちゃんととったり、塩分だけに頼らない味付けだったり、工夫されているのを知っています。

美味しくいただきました。お米が多いので大変でしたが、持参した韓国のりフレークで最後まで残さず食べます。


14時に下剤を服用します。




午後から続々と来室されます。

麻酔科医師、手術担当看護師からのお話は被っている所も多かったですが、硬膜外麻酔の話が一番のビビりポイントです。

手順などをひとつひとつ説明してくださり、最後に質問などありますか?と聞かれましたが、何が分からないのかも分からず、

指示されたようにその都度動こうと思います。

とお伝えすると、

1人で何かをしてもらうことは無いので安心してください。質問ができたらその都度聞いてもらって大丈夫ですからね。

と、優しいお言葉をいただきました。

その時、手術時間は10時30分からと聞きました。

翌日0時から絶食

翌日7時から絶飲食

と決まります。




アレルギー性鼻炎があり、症状が出た時に薬を飲んでいますが、それを預かります。と薬剤師さんが来られました。念の為しばらく飲むのは控えていた事を伝えます。




診察へ呼ばれます。

紹介状をもらって最初に診察して下さった先生です。

明日の手術を一緒にしてくださいます。

内診をして、

最初よりも小さくなってますね!

明日頑張りましょうね!

と励ましていただきました。


その後、主治医にも同じように診察を受けます。

それぞれに確認など色々とあるのでしょう。

指示に従います。

緊張するでしょうけど、今夜はゆっくり休んでくださいね。

と言っていただきました。




なんだかんだバタバタしていたら夕食。

18時は早いけど、これを食べたらしばらく食事無いのでしっかり完食します。

特に食べ物を持ち込んでいたわけではないので、この食事で絶食開始。




お湯、お茶、水のサーバーが共有スペースにあったので、それを汲み〜飲み〜夜を過ごします。

そんなに緊張していたつもりは無かったけど、なかなか眠れません。





お腹に手をあてて、明日お別れする子宮に声をかけました。


「子供を二人も授け、育て産ませてくれてありがとう。あなたのお陰で私は親になれました。40年間一緒だったね。本当にありがとうございました。」



何度も目が覚めながら、手術当日をむかえます。



ひとまず…



山場は超えました。

【明けない夜は無い】

これも手術決まってから色々調べていた時に出てきた言葉です。

この言葉を信じて頑張りました。









手術前最後の診察


今回は手術方法決定〜術前検査の1日コース。


程よく待って診察室へ呼ばれます。

2度目のMRIの結果から、腹腔鏡手術を断念。

開腹手術に決定しました。


1番大きな筋腫は1センチくらい小さくなっていて、これ1つなら余裕で腹腔鏡にできます。

しかし他の筋腫の場所が悪い上に小さくなっていないため、背中側に器具を入れられない。

開腹手術が1番リスクが少なくできると思います。

腹腔鏡でしてあげたかったけど、申し訳ない。


と先生からお話いただきました。

ほぼほぼ私も覚悟はしていたので、ちょっと残念に思ったくらいで、落ち込むことはなかったです。


その後検査室へ

血液検査

心電図検査

レントゲン

尿検査

を終え、結果が出るまで院内コンビニで昼食


待ち合い室で待ちますが、何だか病院側がバタバタ。

緊急手術が入ったり、大変だったようです。

そうかと思えば、周りに小さい赤ちゃんを連れたお母さん達がいっぱい。どうやら1ヶ月検診で来ていたみたいです。可愛い声に癒やされながら2時間くらい待ったころ、呼ばれました。


手術方法の最終確認。

どのように子宮を摘出するか、絵を書いて分かりやすく説明してくださいました。

そこで筋腫に対しての治療法の説明がありました。


・投薬治療…薬を使ってホルモンバランスを調節して筋腫が大きくなるのを阻害する。ただ、今飲んでいるレルミナは6ヶ月しか飲めないし、他の薬は生理を完全に止めることはできない。年齢を考えても生理が終わるまでそれを続けるのは現実的ではない。


・筋腫のみ摘出…子宮を温存する方法。基本的にこれは妊娠を希望される方にする方法。子宮自体の大きさは約7センチ。その子宮に前10センチ、後ろに6センチ、他に4センチ・2センチ。それら全てに血管が通っているのでその処理、それに子宮のまわり全体が傷ついた状態になってしまうので、他の臓器との癒着の危険性がとても高くなる。さらに筋腫はとても高い確率で再発する。お腹切って辛いシンドイ思いをしたのに、また手術しないといけないことになりかねない。術後のリスクなど色々考えても、全摘が1番最適な手術だと思う。


との事。

とても分かりやすくお話してくださいました。


麻酔の説明をされてビビります。

硬膜外麻酔と全身麻酔を併用。

硬膜外麻酔は大変かもしれませんが、術後の痛さが全然違うので、やった方が良いです。

…と言われても、方法の説明でビビる。

でもやるしかありません。術後の痛みの軽減のためです。


ひと通り先生から説明をうけ、書類にサインをして診察室を後に。

次は入院説明へ。


クリニカルパス(入院診療計画書)を見ながら、入院治療の流れ、必要なものを説明確認していきます。

いよいよ本当に手術するんだ…

とリアルに感じて来てまたビビる。

心配性で怖がりで痛がりなのですが、先生や看護師さんの言うこと聞いて頑張ります。と決意表明。


午前中に病院に入って、終わったのは17時。
長かった。さすがに疲れました。

帰ってから家族に入院説明をし、色々とお願いや役割分担、準備をしながら1週間。


それではいってきます。