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こんにちは。
今日は、読んだ本の感想を。
「蠅の王」1954年
(私が読んだのは1975年発行新潮文庫)
ウイリアム・ゴールディング作
(ゴールディングは1983年ノーベル文学賞受賞)
未来で起きている戦争中のこと、イギリスから疎開先に向かう子どもたちが乗る飛行機が墜落し、幼児から12歳くらいまでの少年10~20名ほどが無人の孤島に漂着します。
そしてその(果物や野草は豊富にある)島での、子どもだけの集団生活がはじまります。
彼らはやがて、歳上の子二人をそれぞれのリーダーに、
狼煙を上げ続け救助を待つという方法をとる、理性を保とうとするグループと、
肉を食べるために狩猟することを重視し、獣性を目覚めさせるグループの、2つに分かれていきます。
獣性を目覚めさせたグループは暴力的になっていき、そして力を大きくしていきます。
物語としてサクサク読めるのですが、書かれていることは非常に深く、
人間の、獣性、暴力性、脆さ、危うさ、などが描かれています。
無人島に漂着した少年たちの物語で、子どもの未発達ゆえの残虐性が描かれていますが、
私には、大人にも通じる話に思えました。
人間が繰り返している、様々な戦争紛争の戦中戦後の狂気の中で行われる、人間とは思えない悍ましい行いを思い出させます。
「蠅の王」からは、人間がいかに簡単に暴力に飲み込まれる恐ろしい生き物であるかを感じられます。
また、暴力を使い力が拡大されていく過程もみることができます。
新潮文庫の紹介欄には、「蠅の王」は「反楽天的な人間像と透明な文体で一躍文壇の注目を浴びた」とあります。
人間の素晴らしい側面をみることも大切なことですが、
それと同時に、もう一方の、反楽天的な人間像を頭に入れておくこともまた、大切なことだと私は思っています。
(だからこそ、もう一度戻って、人間の素晴らしい面をみることが大切でもあるのですが)
考えさせられる作品です。ご興味ある方はぜひぜひ。
小説の他、映画にもなっています(1963年、1990年)ので、そちらも含め、以下参考まで。
参考まで(新潮文庫版)
蠅の王 (新潮文庫)
Amazon |
映画ジャケット参考
1990年版
蝿の王 [DVD]
7,286円
Amazon |
1963年版
蠅の王 [DVD]
1,955円
Amazon |
さて、
やんなっちゃう作品でもあるので、脳内甘味補給で一休み
今日という日が皆さまにとって素敵な一日でありますように
愛を込めて
香音(かお)
ふわふわさんプロジェクトについては…こちら
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セラピールーム香音(かお)
誰にも話せずに苦しんでいること・・
秘密厳守と、区切られた空間と限られた時間の中でなら、
安心して吐き出せるかもしれません。
苦しい気持ちを楽にしませんか?
あなたを救えるのは、あなた自身だけなのですよ。
~お話しくださった事柄と、どう向き合っていったらよいかを、
心理学的視点と、(ご希望の方には)四柱推命鑑定を用いて、
一緒に考えてまいります。~
気持ちが楽になるお手伝いができれば光栄です。
公益社団法人 日本心理学会正会員
同 認定心理士
同 認定心理士の会会員
心理相談員(中労働災害防止協会)
日本交流分析協会会員・交流分析インストラクター
東京都新宿区神楽坂、他
(詳細はご予約いただいてからご連絡いたします)
10:15~19:00終了 不定休
30分 5000円
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