題詠100★会場facebook 2023 

筆名ー「梶木冴氣」の表現は全てmetooに関わることなので、metoo短歌と呼ばせて頂きます。

 

《2023年》 

2023-001:引(冴氣)またひとり引き潮のごと去りゆけり裡なるわれをひらけしのちに

2023-002:寝(冴氣)ひなかには菩薩のごとし女(ひと)のいた寝言に逃げて叫んで泣いて

2023-003:古(冴氣)古傷は深いものほど新しいフラッシュバックに上書きされて

2023-004:耳(冴氣)耳いたし声には耳を塞ぎたる耳の穴穴かっぽじらんや

2023-005:程度(冴氣)生あらばよしなり程度に作られた性法律は改正すべし

2023-006:確(冴氣)民ありき公人なるぞ立ち上がれ法の網抜く確信犯を

2023-007:おにぎり(冴氣)薬剤師がおにぎりと称する実態は数種の薬をすり混ぜたもの

2023-008:較(冴氣)庇護の中ゆえに辛さを較べずに団結できるチンアナゴかな

2023-009:一時(冴氣)乱反射に飛ばされたるや図りごと真夏の一時の影なるわたし

2023-010:愚(冴氣)「愚直の尊さ」松下幸之助の言葉であるぞよ聞け公人

2023-011:イメージ(冴氣)速報で字幕がながれ芋ずるに暴かれてゆくイメージのある

2023-012:娯(冴氣)友人の振りして嵌める時を待つ娯楽悦楽奴サイコパス

2023-013:講(冴氣)饒舌に垂らしめんぞと講じたか写りし眼(まなこ)の黒黒として

2023-014:ほんのり(冴氣)ほんのりと酔ってみたいが下戸である、されど眠れた烏龍茶でも

2023-015:戸(冴氣)犯行の前夜にツアーの宴あり、下戸なる吾への飲みもの決まる

2023-016:険(冴氣)吾がための送別会なるスキーツアー、誘われ跳ねた危険と知らず

2023-017:俳句(冴氣)若鮎のぴょこんと跳ねて網の中 なんとか俳句に捌かんとして

2023-018:就(冴氣)薬屋(くすりや)は眠りに就かすに長けている やかんであったり試飲であったり

2023-019:賀(冴氣)薬屋の甲賀の里の忍術はかくに卑怯だもっての外だ

2023-020:みじめ(冴氣)強いねと言われることを糧とせん認めたくない言葉は みじめ

2023-021:雫(冴氣)「無」になれて雫の音色をのみました 即身仏の岩穴のなか

2023-022:重(冴氣)三角の立方体を重ねれば目が泳ぐごと、ペンで突いたろ

2023-023:毎日(冴氣)毎日を凡に過ごせて上等よ、分からぬ人とは相容れなくて

2023-024:禿(冴氣)呟きは色とりどりに流れゆく弱者を狙う禿鷹もいて

2023-025:混(冴氣)友は首傾げて「夫はおにぎりの具材を混ぜに薬店(みせ)に行くの」と

2023-026:子ども(冴氣)友の言う「ペットボトルをトイレまで持ちこむほどに変なの子どもが」

2023-027:著(冴氣)著を残さん一生晒してやるからな受賞するまで書きまくらんや

2023-028:役所(冴氣)お役所のトイレの内の貼紙は評しんぜよう ワンストップ「SATOCO」

2023-029:絶(冴氣)証人になり得る友らに絶たれたりふと足元に鳴きたるカエル

2023-030:グラム(冴氣)心傷を量れたならば広辞苑の重は減るだろ何グラムだろう

2023-031:貿(冴氣)目には目を歯には歯ををやりそびれ貿には貿にて倍返しせん

2023-032:抜(冴氣)「弟がどうなってもいいのか」と釘刺されし人よ抜く時が来た

2023-033:ひらひら(冴氣)路地裏に迷い込みしかひらひらとお花畑にいたはずの蝶

2023-034:倣(冴氣)手倣いの仏画絵に込める思いあり青年の命はかくに尊し

2023-035:測(冴氣)子うさぎは同じ穴のムジナだと思い込まされてると推測

2023-036:削除(冴氣)讃えたる名簿削除の甲賀市長、誰かに何かを言われたのかも

2023-037:荻(冴氣)強風に荻の群生猛りたり月夜にうねる大蛇の如くに

2023-038:ゲーテ(冴氣)女を殴りのちに髪を撫づ人をゲーテは褒めて誉めちぎるのか

2023-039:吊(冴氣)吊りの「り」に巻き込まれたる脚の見ゆ人助けしたかった青年の

2023-040:紺(冴氣)紺色のシルエット君は伝えたり、放たれたいと気になることを

2023-041:覗(冴氣)はじまりは電子カルテがまだき世に覗き覗かれ覗かせしも

2023-042:爽やか(冴氣)今昔のとある病院に勤めたる爽やかな青年は自らに

2023-043:掻(冴氣)沈みゆく青年の手が掴めない溺れて足掻く今昔の淵

2023-044:批(冴氣)批難せよ時代に即さぬ刑法と加害者、無関心、忖度、風潮

2023-045:筏(冴氣)漕ぎ出でぬことのできない花筏耐え忍ぶことが美しいとは

2023-046:憐れ(冴氣)憐れなるわれを見る眼の冷たさと嘲笑う世を思い知らさる

2023-047:塀(冴氣)リアルなる人生ゲームに課題ありクリアするまで堀より出れぬ

2023-048:伺(冴氣)御子孫の住まい探して伺いて墓に手錠を手向けてあげたい

2023-049:水仙(冴氣)袴姿の凛々しく群れる水仙は誠の声を叫ばんがごと

2023-050:範(冴氣)模範なれなれると己を鼓舞しつつ三人称なら乗り越えられると

2023-051:履(冴氣)爆薬を呑まさる程に辛酸よ黙に美ありと履き違ぐなかれ

2023-052:全体(冴氣)全国にオオハラ姓は五万人うちの一人は悪党にごさる

2023-053:党(冴氣)政治家との記念写真の連盟に悪党と母校の二人も並ぶ

2023-054:いよいよ(冴氣)錆びれつつ幾年経たるや鉄の釘梅雨前線にいよいよのとき

2023-055:釘(冴氣)悪党のさしたる釘は釘をうみ懐柔されたり黙認したり

2023-056:謙(冴氣)謙虚なる猫はかたえに転びたる今昔の淵に沈みしわれの

2023-057:ライン(冴氣)LINEにてweb小説(しょうせつ)の誤字を指摘する友はwith youわれはmetoo

2023-058:箇(冴氣)悪党を晒しめんぞと書き留めし読み辛き箇所を問いくれし友

2023-059:診(冴氣)許すまじ狂気なりたる診察の婦人科医師と旧成人病センターを

2023-060:醤油(冴氣)知らぬ間に白き木綿のTシャツに醤油数的落とされていた

2023-061:庇(冴氣)放蕩息子はマスターキーにて侵入のビジネスホテルの庇は今も

2023-062:魔(冴氣)改題は「そいつはレイプ魔、気を付けて!」では埒が明かんで「捕まえて!」

2023-063: こぶし(冴氣)憎らしき面(おもて)チラッと浮く刹那ブチッと潰すこぶしのなかに

2023-064:閣(冴氣)閣議せよ医師薬剤師の適性の調査機関を設けんことを

2023-065:状(冴氣)状況証拠を二の病院は伏せ至る性犯罪を県税使い

2023-066:二階(冴氣)女子達はイチゴハイに眠気さし二階を監視したのはプロパー

2023-067:乞(冴氣)みぞおちの澱みはいつ迄つづくのか時効撤廃に払さんとして

2023-068:捕(冴氣)警察は捕まえる気など無さそうだ学童への注意喚起ばかり

2023-069:トンネル(冴氣)敵陣は法律の網や無関心 自陣は長いトンネルのなか

2023-070:請(冴氣)弁護士は時効案件と濁らしぬ加害者側ならホイホイ請けて

2023-071:感謝(冴氣)滑稽に晒されいしとは知らぬゆえ感謝は皆無生きながらえど

2023-072:惰(冴氣)薬屋の罪を知りつつ行動を起こさぬ公務員を怯惰と呼びぬ

2023-073:からくり(冴氣)カラオケにからくりのあり「頑張ります」テロップ見せられ読んでしまった

2023-074:腫(冴氣)希死念慮は腫瘍を患い消えにけり長く生きたくなるほど楽ちん

2023-075:案内(冴氣)ツアコンなら「性被害者のその後」とう#(タグ)の群まで案内したい

2023-076:灰(冴氣)あの薬屋は灰にはなれずウジ虫に喰われますよう 被害者一同

2023-077:畳(冴氣)新婚の頃に住まいし管理人なにかの写真と畳の縁を

2023-078:スマート冴氣)喰いしばる癖は何かを齧りたい腹立つほどにスマートになれず

2023-079:僅 (冴氣)僅かなる齟齬にパッと手を離すベンゼン環になれない同士

2023-080:載(冴氣)コツコツと載せたる毎に息の吸え警笛のごと吹き得るまでに

2023-081:手ごたえ(冴氣)赤影も沈黙のまま福祉より辞させたものの手ごたえはなし

2023-082:侮(冴氣)侮るな受賞するまで応募せん我が尊敬を取り戻すまで

2023-083:浄(冴氣)憎しみを浄化させんと書き留めし「そいつはレイブ魔」まだ途中なり

2023-084:授業(冴氣)婦人科医は授業に漏らす内緒ごとカルテ表紙のマークの意味を

 

2023-085:潤(冴氣)副業の方が利潤は大らしと薬屋の妻の友より聞いた

2023-086:派手(冴氣)法律の網を抜ければ快感と派手に喜ぶ忍者もおりぬ

2023-087:汰(冴氣)薬屋の母の死因は開業医の父の沙汰にて脳溢血と

2023-088:メンバー(冴氣)我がための送迎会なるスキーツアーメンバー写真は証拠の箱に

2023-089:癒(冴氣)癒ゆために登るにあらず息を吐き息を吸うため強くなるため

2023-090:諮(冴氣)内密に諮問されたき組織あり菊紋章に巣窟のあり

2023-091:ささやか(冴氣)長長きトンネル抜けたるセレモニーささやかながら花束にして

2023-092:房(冴氣)薬屋は念には念と檻房への乗車切符を買い込んでいる

2023-093:預(冴氣)預かりし情報を元に引っ張れや刑法改正ぞ手柄よ走れ

2023-094:希望(冴氣)薬屋の息子娘に託さんや刑法改正に希望の満ちて

2023-095:滴(冴氣)ひまわりに罪などないが一滴の雫でさえも怪しくかおる

2023-096:雌(冴氣)時の来て咲いて和ませ飾られる雌蕊の意思の知る由もなが

2023-097:天気(冴氣)月曜の朝の天気を返上とパッと開かん傘もてゆか

2023-098:辱(冴氣)辱のつく熟語に尊厳裂かれたり意味深な場面の蘇るとき

2023-099:備(冴氣)龍の背に乗れる者も救われる心を強く備えんとして(歌詞中島みゆき『銀の龍の背に乗って』)

2023-100:掛(冴氣)時効とうメガネを掛けずマトリたち掘ってみなはれ薬屋のにわ(マトリ=麻薬Gメン)