「これはピョンが出したものじゃないから、片付けない!」
最近、お片付けの時間になると決まって出てくる娘のセリフ。
息子ポンちゃんも3歳になり、お姉ちゃんの遊びに付き合うばかりでなく
自分のお気に入りをあれこれ出してきては楽しむようになりました。
姉のピョンちゃんは、おままごと中心に出してきます。
弟のポンちゃんは、プラレールに夢中です。
そして2人で出してくるのが、紙類。
絵を描いたり工作したり、それはそれはにぎやかな部屋になってます。
ちょこちょこ片付けながら遊べばいいのに.....と、思いますが
『工作したものをおままごとで使いたい』など、子供なりに色々あるようです。
ちょっと目を離して戻ってみると、きゃ~~~!と言いたくなるほど
素晴らしい散らかり方をしてたりします。(笑)
短時間で、よくぞここまで.....これもひとつの才能かしら?(笑)
当然のことながら、お片付けは大変。
そこで出てくるわけです。あの冒頭のセリフが。(笑)
ピョンちゃんにしてみたら、自分が出したものを片付けるだけでもうんざりなのに
弟の出したものなんてかまってられないのよね~ と言ったところでしょうか?
ポンちゃんも頑張って片付けますが、3歳と6歳の差は歴然で、
ピョンちゃんにしてみると「とろくさい!」とイライラしてしまうようです。
ここで私までイライラしてマイナスの言葉を投げかけてみたところで
イライラの輪を広げるだけで、あまり効果は無さそうです。
その場は、私も手伝い子供達を励ましながら褒めながら、なんとか乗り切ります。
そんなこんなのやり取りが、しばらく続いたある日の夜。
私は子供達を寝かしつけるとき、少しお話をします。
今日頑張った事、一日無事で幸せな事、子供達が私の宝物な事、
「ありがとう、大好きだよ!」と。
その時に、ピョンちゃんと少し深い話になりました。
(ポンちゃんはすぐに寝てしまったため)
そして「どうして生まれてきたの?何のためだろう?」という話になりました。
私は
「頑張るためだと思うよ。失敗して、気が付いて、直そうと頑張るでしょ?
そのために生まれてきたと思うよ。」
と言いました。
失敗するのが怖いピョンちゃんは
「ピョンは失敗したくないもん!」と涙目です。
「お母さんは、失敗するから間違いに気が付けると思うのね。
気が付いて努力したら、成長できる。
お母さんは大人だけど、今でもいっぱい失敗するの。
だから次は頑張ろう!って思えるのね。」
「失敗してもいいの?」
「いいのいいの!失敗して、そこから学ぶために来てるんだもの。
人のせいにしたり、怠けたり、逃げたりするために生まれてくる訳じゃないでしょう?
ピョンは頑張るぞ~!って決めて生まれてきたんだから、絶対に大丈夫だよ!」
これ、本当は『お片付け』の事に引っ掛けての話のつもりでした。
でも、言ってるうちに気が付きました。
この言葉は、娘にむけてではなく、自分に向けて言っている。
人は自分で決めて生まれてくる。
私は強くそれを信じています。
娘が言葉もたどたどしかった頃に、
生まれてくる前の事をすらすら教えてくれたことがありました。
あまり突っ込んだ質問をすると
「それ以上は言っちゃダメな約束になってるから言えないの!」
と慌てて口を押さえました。
2歳になったばかりの子供が、
誰からも教えてもらっていないのにこんな事を話しだすなんて....。
きっと本当の事なんだと、夫婦で深く受け止めました。
その中でも、自分で決めて生まれてくる事を言っていました。
自分で決めて生まれてくるのは何のため?
怠けたり、逃げたり、人のせいにするため?
きっとそうではないでしょう。
これは思わず、耳の痛い事を聞いてしまいました。
(いや、自分で言ったんですが(;^_^A)
私の生活、まだまだ見直す点がありそうです。
子供は、私の先生ですね。私がだらだらし始めると
『も~、しょうがないわね!ここはひとつわかりやすく例題を作っちゃるか~。』
って、やっているような気がします。
この話をした翌日、ピョンちゃんの態度にもちゃんと変化が現れました。
子供の成長においていかれないように、私も頑張らなくちゃ~!です。