ケイト、学校に復学しました。

始業式、先生が全校生徒の皆さんに
ケイトの話をしてくださいました。
次男を先に呼んで、ケイトのことを
話す旨を伝えてくれ。

一部、、

ケイトさんは11月30日におこった発作で
今までのいろいろな記憶が
頭の中の引き出しの中に入ってしまって
それが出せなくなってしまいました。
みんなのことを忘れたわけではありません。
みんなのことは見えているし言葉も
聞こえていますが、
ケイトさんが、みんなに声をかけたくても
今はそれができない状態です。
言葉もうまく話せません。
今までのケイトさんと違っていることが
沢山あって、みなさんもどうしてだろうと
思ってしまうと思い、今日
お知らせすることにしました。

でも、もう一度いいますが
ケイトさんはみなさんのことを
忘れたわけではないので
今までと同じように優しい言葉をかけて
あげてください。
学校に登校してみなさんと一緒に
生活することで、少しずつ
ケイトさんの頭の引き出しがあくように
なると思います。

そして、ケイトさんが困っているような
ことがあれば手助けをしてあげて下さい。
みなさんの思いやりのある行動や言葉で
ケイトさんも徐々に以前のケイトさんに
戻っていくと思います。
宜しくお願いします。


ただただ涙がとまらなかった。
次男も、帰宅して
『一瞬だけ、一瞬だけやで。
、、泣きそうになった』と。

『悲しい涙?あったかい涙?』と聞くと、
『両方』と。

担任の先生や校長先生に
『この学校で過ごすことが
ケイトさんのベストだと
今日のケイトさんを見て
改めて感じました』と
言って頂き。

ケイト、大好きだった
支援級の教室に
自ら行き、扉の前で
待っていたり、

大好きな場所に
座りにいったり。

脳は、壊れてしまったのだけど、
先生が表現してくれたように
引き出しにしまっているような
そんな感覚に陥ることが多々ある。

好きなように歩きつつも、
時折、私たちがついてきているか
ちらりちらりと振り返り、
確認する。目が合うとニヤリ。

お友だちに出会う度
けいちゃん!と、
声をかけてくれ、

他の先生方に出会う度
けいちゃん!と
声をかけてくれる。

しっかりケイトの居場所が
出来上がったこの小学校に
また通えることに、
通わせてもらえることに
本当に感謝。

ケイトが脳症前に書いた絵を
もらって帰り、パパに
ケイトが最後に描いた絵だから
額にいれて玄関に飾りたいと伝えると

飾るけど、
最後じゃない。

と。

本当だ。
最後じゃない。