浮気相手が家に来てから数日後。
私の携帯に彼女から電話があった。
「本当に申し訳ございません。」
いつもの言葉。
この日の内容は
仕事を辞めてしまったなら
今後の生活が成り立たない、
自分のした事の大きさを考え
慰謝料の額を決めたい、
とのことだった。
もうこの女性の中で
仕事を辞めるという選択肢は無いらしい。
私は考えていた。
疑っていても明確な証拠のなかった5カ月間
この間は子供にも気づかれないよう
いつも通りの生活をして
いつも通り2人で出掛けたり
家族で出掛ける時も我慢をして
夫にも普通に接することを心掛けた。
嫌がらせが始まってからの5カ月間
自分のことに精一杯で子供の事にまで
気を遣う余裕が無くなっていた。
内容は知らなくても
父親と母親の様子がおかしいことくらい
すぐに解る。
この頃の夫は 奥さんと会社にバラすと
浮気相手に脅されていて、怒りや不安を
どこにも持っていく事ができず
理不尽にも私にぶつけていた。
そんな夫に私はその都度 抵抗をする。
次第に子供の前でも…
ある時、私が泣いていると
「ママが泣いてる!
パパはママに謝ってよ!」
子供が言った。
毎日いつまでも続く電話。
両親のおかしな様子。
深夜の喧嘩。
子供にどれだけ不安や我慢を強いていたのだろう。
許せない。
だけど早く終わらせなくては。
家庭を引っ掻き回し
自分は何事も無かったかのように
同じ会社で仕事をし、
時期が来たら結婚をし
子供まで産むかもしれない。
人の不幸を願って
自分は幸せになろうとするのなら
それ相応の慰謝料を支払ってもらう。
けれどそれで終わりにする。
私だって前に進みたい。
そう決意し、伝えた。