夏来たるらし通り雨
私は傘をそっとよけ
名前の付いた空合見上げ
「昨日も今日も夕立(おつとめ)ですか」

涼風そよぐ闇の夜
私は窓をそっと開け
星座を探して溜め息ひとつ
「幸せがひとつ逃げていく」

何度目かの嵐心に吹き荒れて
大粒の雨涙に変わる
瞳を拭うこともせず
ただ通り過ぎる雨だけ見てた

「やまなかった雨はない」って
おばあちゃんはいつも言ってた
いつもより眩しい太陽が出たら
みんなで虹を探しに行こう