「ウォーレン有機化学」(東京化学同人、野依良治他監訳、上下巻で1500ページもあるんです)を読んでいるのですが、ただ構造式を眺めているだけで、

「あぁ、綺麗だなぁ…」

と見入ってしまってます。
反応がどうとか、結合がどうとか軌道がどうとかはどうでも良くて、直線がジグザグしたり、手を繋いでいて、元素記号がそこにあるだけなんですけどね。
言語に触れているのとは違うし、絵画を観ているのとも違うんです。
多くの学者さんの知恵とひらめきが詰まってるのに、凄いシンプルで。
私の「言葉を尽くして伝える」っていうのと全く逆で、羨望さえ感じます。