私の通っていた東京の小学校では、9月1日に始業式があったあと、大々的に避難訓練がありました。
どう大々的かというと…。

1.父兄参加型
学校にいる児童を父兄が迎えに来て、無事を確認後家庭に引き渡す、という趣旨の訓練があります。
迎えに来られない場合は、その旨をあらかじめ連絡し、近所の人が代わりに迎えに来るようになっていたはずです。

2.消火体験
消火器の使い方を習い、大人と高学年の児童が消火器を使った初期消火の訓練をやります。
火を模した的を倒すだけなど生易しいものではなく、本物の燃えている火を消します。

地震の多い関東地方では、授業中に本当の地震があることもあります。
だから普段から先生方も厳しいですよ。

昼間に起こった関東大震災のあとの火事や逃げ遅れた人々の救助への教訓をもとに、地震が起きたらコンロの火はすぐ消す、ドアが開かなくなる前に開けるなどの細かい指導があったように思います。

「9月1日に東京大震災があったから防災の日になった」というのは東京以外の出身者にはあまりピンとこないみたいですよね?

「9月1日ってなんで歩きで出勤なんだよ~」

と思われる方も多いようですが、そんな経緯があるからなんです。

育英の避難訓練の定番は、定期テストの一番最後の教科が終わったあとと、お決まりでした。
コースによって授業の終わる時間が違うので、テストのときしか時間がとれないみたいです。

「先生の話が長くなると、帰りたい生徒が感動したふりをして拍手して立ち上がるらしい」と聞いたことがありますが、ついぞ見られませんでした。
そんな我慢できないほど長くはなかったと思います…私の記憶はアヤシいものですからね、悪しからず。