朝、授業に向かうバスに乗り込むとき
どこで落としたんだ
彼女の名前と顔はもう絶対に忘れないからね~
どんだけ疲れてるんだ~
ぽとっとケータイと部屋のカードキー、
学校に入るための許可証が入ったケータイケース
を落としたの。

その時は、ん
てすぐ気づいて

危ない、危ない、しっかり持ってないと~と
バスを降りて5分は歩いたと思うの…
『茶々さ~~~ん
』

後ろから名前呼ばれてる

私の名前を呼んで走ってきたのは、
さっき同じバス停から乗った何度か顔をみかけたことがある日本人。
ん

なんで私の名前知ってる

ん

彼女が手に持って走ってるのは・・・・
私のケータイ
ケースじゃん

え

同じの

この期に及んでもアホなこと思って
自分のケータイーケースを探すけど・・・どこ行った

ないじゃん

『これ、茶々さんのだよね
』

『なんで私の名前知ってるの
』

おい、そっちが先

気が動転しちゃって

『うちの子が学校でノエルちゃんと仲良くしてもらってるみたいで
よく話を聞いてるから・・・』
同じ学年・・・じゃないよね

下の学年

じゃなくて
『私のケータイケース、
え
どっかに落ちてた
』


『道歩いてたおばちゃんが、中身出してみてたから
あれ・・それさっき茶々さん持ってたよね・・・と思って
おばちゃんにそれ私の
ありがとう
てもらったの。』


ひぇ~~~~~

『落としてた

全然気づいてなかった

ありがと~~~~~

現地のケータイはどうでもいいけど
日本のケータイも入ってたから
ホントありがと~~~
』

どこで落としたんだ

教科書とか入ってるカバンと一緒に腕にかけて
ポッケに手を入れて歩いてたのに・・・・
手袋忘れたから

年末だからスリには気を付けてたのに・・・
すられたのか

どう考えても落とした
だよね。

自分で落とすなんてアホ

それにしても落としたケータイ戻ってくるなんて奇跡だ~

彼女の名前と顔はもう絶対に忘れないからね~

お礼しなくっちゃ

ノエルにも感謝しなくちゃ

ホントよかったよ~~~
