ジャイアンの様子が段々おかしくなっていくのがわかっていたけど



相変わらず私には、優しかったし、


平日には おつかいを頼まれてお店に顔を出したり、


週末は、ジュンちゃんを連れて一緒にお出かけ。





『今すぐは、無理だけど・・・


そのうちあいつも気が変わるだろ。』




いつしか、口癖のように言ってた。


ジャイアンがいますぐ離婚出来ない、のはわかったけど


私には結婚願望はない。




奥さんと一緒に住んでる訳でもない。


だから私にとって離婚出来ないのは特に重要なことでも無かった。




どっちかと言うと 『やどかり』 と呼ばれて、


次々と女の人を渡り歩いてる方が問題でしょ。


浴びるほど飲んで、睡眠時間削って遊んで、


稼いだお金をジュンちゃんの生活費以外は

全てギャンブルにつぎ込み・・・




それ以上に稼いでるから大丈夫っていつも言ってたけど


そんなジャイアンに・・・・・






少しずつ、少しずつ私達の距離は離れて行った。








つづく