離婚するまでは、自由な時間があった方がよかったので


暫くは今の仕事を続けて行くとは言っていた。



仕事に不満はないようだったけど

このままの仕事でいいのかって不安はあったみたい。


夜の仕事を辞めてくれ、と奥さんに言われ

生活のために始めた仕事だったからね。



そんな時、夜の仕事でお世話になった社長さんから


『A市でお店を開くから手伝ってほしい』


そんな話がジャイアンに来たの。



夜の仕事だったけど

お金は出すビックリマーク

店を出す場所選びから任せてくれ、

売上あげてくれればジャイアンの好きなようにやっていい、っていう

ジャイアンにとってはかなりの好条件グッド!



一つ気にかかるのが、ジュンちゃんのこと。




A市は、遠くはないの。

地元から特急電車で30分。


私が働いてたのもA市。

毎日1時間かけて通ってたからね。


でも、夜の仕事となると終わるの夜中でしょ。

お昼過ぎには出かけ、帰宅は始発電車になっちゃう。


ジュンちゃんの世話のほとんどをお義母さんが引き受けないといけない。

ジュンちゃんに淋しい思いをさせるかもしれない。


お義母さんは、



『毎日必ず帰って来て、ジュンちゃんと過ごす条件が守れるなら

仕事の間のジュンちゃんの世話は私が見る。』


そう言ってくれたものの

お義母さんも自営業とはいえ、仕事があったので


ジャイアンにしてみても

ジュンちゃんがいるからA市に部屋を借りると言う選択肢はなかったの。



散々悩んで・・・・



でも、やっぱり天職だと思ってる夜の仕事に戻りたい気持ちと

自分の好きなように店を任せて貰える、という魅力に負け!?


ジャイアンは今の仕事を辞めて、夜の世界に戻ることに決めました。









つづく