『茶々、今実家に帰って来たぞ。』
『そうなんだ。
今日は、何時まで実家にいるの』
『違うって
荷物まとめて出てきた。』
『え
出てきたって
ジュンちゃんは
え
別居するの』
『もちろんジュンは一緒に決まってるだろ。
あいつには任せられないからな。
しかも別居じゃない、別れるわ。』
『・・・・・・それでいいの』
『もう無理。
信用も安心も出来ないからな。』
『そっか。』
『茶々、嬉しくないの』
『嬉しくはないでしょ。』
『なんでだ』
なんでだろうね。
この時、嬉しい気持ちはなかった。
ジュンちゃんは、まだ1歳だよ。
パパとママがいる方がいいでしょ。
私自身、離婚すればいいのに・・と思ったこと一度も無かった。
奥さんの存在、ホントにあまり感じなかったから。
一応、気は使ってはいたよ。
私からはよっぽどのことがないとジャイアンには電話しなかったからね。
でも、ジャイアンからは毎日のように連絡あったし、
寂しいと思ったことも
辛いと思ったこともなかったから。
ジャイアンが奥さんと別れようと思ったことに
私の存在は、全く関係ないと思ってる。
う~~ん、全くではないかも・・・・か。
私という逃げ場がなければ、もう少し奥さんと向き合えたのかも。
つづく