当時から乳幼児の突然死症候群が騒がれていた。
まだ産まれて、半年ぐらいのジュンちゃんを部屋に一人置き去りにして
遊び歩いていた奥さん。
ジャイアンもね、私と遊んでいたから
奥さん、一人責められないよね・・・・
私も同罪。
『あいつ~~~
ジュンに何かあったらただじゃおかないから』
『ジャイアン・・・・でもね、ジャイアンも私と逢ってるよ。
その間、奥さん一人で寂しかったんじゃないの』
『・・・・・だとしても、俺が家にいる時に遊びに行けば済む話だろ
仕事でいない時、それでも遊びに行きたいなら自分の実家に預ければいいだろ
俺だって、辞めたくもないのに夜の仕事も辞めた。
昼の仕事に変わってくれ、て言うから昼に変わった。
収入も夜に比べれば、そりゃ下がるよ。
それでも食わしていかないとけないからどんな仕事だってやってきた。
昼でも夜中でもな。
仕事があるって言われれば引き受けてやって来たんだぞ。
それなのに、自分一人ではさびしいからって
ジュン一人を部屋に置き去りにして・・・・
ジュンは、泣いても誰も抱っこしてくれないんだぞ。
泣き続けて、泣き疲れて・・・・・・寝ていてるのかと思うと・・・・』
『・・・・・・・もう、会うの辞める』
『なんで なんでそうなるの
』
『今まで私と逢ってた時間、
ジャイアンが仕事終わって直ぐに帰ってあげれば
奥さん、遊び歩かないでしょ
遊びに行きたかったらジャイアンがジュンちゃんの側にいてあげられるでしょ』
『そんなことしたって、あいつが遊び歩かなくなる訳じゃない
どうするかは、俺が決める。
勝手に一人で決めるな
茶々まで、俺をイライラさせるな』
『奥さんの事、あいつって言わないであげてよ。
お願いだから、暫くはジュンちゃんの側にいてあげて・・・
早く帰ってあげて』
つづく