ジャイアン23歳 夜の世界 勤務
茶々22歳 商社勤務
私は大学を卒業して、商社に勤務していた。
ジャイアンとは、相変わらず連絡取っていたし
逢って食事したり、したり。
(かといって、彼氏がいなかったわけじゃないの。)
ジャイアンの実家にも出入りしたり、週末は泊まりにも行っていた。
ジャイアンがいなくても、姪っ子ちゃんと遊んだり、義姉さんとお喋りしたり。
『昼の世界に生きる私。
夜の世界で生きるジャイアン。
正反対な世界で生きているジャイアンと私。
あの頃、私達を繋いでいたものは一体何だったんだろうな・・・』
夏がそろそろ終わろうとしていたある日、
いつものように仕事帰り、ジャイアンが駅まで迎えに来てくれていた。
今日は、同伴予定の人の仕事が遅くなるからって
その人とジャイアン、直接店の前で待ち合わせになったから
『茶々、迎えに行ってやるから時間あけろよ。
何時に駅につけるの』
毎回思うのは、人を誘う態度じゃないよね~
そう思いつつ、そんな横柄な態度で言われても、
結局は時間作って逢うんだけどね。
『ご飯でも食べに行く』
『う~~~ん、あんまり腹減ってないな~』
『じゃあ、どうしよっか~』
そう言いながら目的も決めずブラブラとドライブでもいいかな~
そんな風に思っていた。
そんな私の気持ちを知ってかどうか、
ジャイアンは勝手気ままに車を走らせて
川沿いの人けのない道に車を停めた。
『どうしたの 今日は、なんか変だね。
何かあった』
『大したことはないけどな・・・・』
『そっか。
たまにはお散歩でもする』
『しない。
茶々・・・・・・・・』
つづく