海に行きたい~て言ったのに、ジャイアンは
『暑いから海じゃなくて川行こうぜ~』
まぁ、いいんだけどね。
なんかジャイアンは行きたい場所があるみたい。
『この辺、昔来た事があるよね』
『お~ ちゃんと覚えてるな~』
『寝転びながら、川に足入れてゴロゴロしてた覚えがあるんだよね~』
『そうそう 何年前だ
』
『20年ぐらい前じゃない』
『違うわ
まだ俺が夜やってた頃だぞ。
仕事が忙しすぎて癒されたくて・・・
地元に戻ってきて、お前連れてきたときだわ』
『そうだったかな~』
そんなこと話しながら
ココだった~
ちょっと違う気がする~
あちこちさまよって、ようやく同じ場所発見
でもね、15~16年ぶりだったので、当時は車で入れたのに今は入れなくなってて
それでもどうにか川まで下りていけそうな場所を見つけて、イスやお茶、カメラ、タオルなんか持って
クモの巣かきわけ、川のところまで降りて行ったの。
『前は、あそこに寝そべってたね~』
『懐かしいな~
あの時に、また10年後も一緒にこれるかな~て言ってたの叶ったな』
『そうだね~ でもまさかジャイアンがそんなこと覚えてるなんて思わなかった・・・』
『覚えてるわ
それに20代の頃に、40歳になっても逢ってるかな~て言っててそれも叶ったしな』
『そうそう
40歳になってもきっと私達
してるんだろうね~て言ってたもんね。
・・・・でもまさか、本当にそうなるとは思わなかったけどね』
『次は50だな』
『そうだね』
そんなこと話しながら寝転がって、ヒグラシの声聞きながらゴロゴロ。
ちょっと イチャ イチャ
イスに座って、川に足入れて喋ったり、
岩がゴロゴロした小さな川なので岩や石に登ってあちこち魚探したり・・・
誰もいないし、川が流れる音とヒグラシや鳥の鳴き声を聞きながら
あっという間に2時間以上もそこで過ごしてたんだよね。
あんなに暑かったのに足がすっかり冷え切っちゃったので帰る事に
『気持ちいいね~』
『また10年後も来ような~』
『来年また来てもいいけどね』