週2ペースでジャイアンとは逢ってたんだけど
珍しく土曜の夜中にジャイアンから
『どうした~』
『お前、今から出れる』
『ん~~~~~ 1時間ぐらいならいいよ。』
『じゃあ、着いたらするな。』
『はいは~い』
土曜だから彼女来てる筈だけどどうしたのかな~
おっと、私は私で、夜中に出かける理由が思いつかず
もう妹家族も両親も寝ていたので、抜け出すか
玄関はガチャガチャ鍵の音がするからな~
和室側の雨戸を少し開けて、ゆっくり外へ。
・・・・・・
私は、高校生か
親が厳しかったので夜中抜け出すなんて出来なかったけど
たま~にジャイアンが逢いに来るとこっそりこうやって抜け出してたな~
進歩ないな、私
なんて思いながら外に出るとちょうどジャイアンの車到着~
『大丈夫だったか』
『ナイショで出てきたから子供起き出すといけないから1時間ぐらいね。』
『お~し カブトムシ捕りに行くぞ
』
『はぁ~~~~~
』
『ウーロンが欲しいって言ってただろ。』
・・・・・
確かに欲しいって言ってたけどわざわざ土曜の夜、彼女部屋にいるのに、
私も実家を抜け出して行くことかい
『なんかあった 土曜だし、彼女来てるよね
』
『顔見たくないからさ~俺の家だけど出て行けて言えないから俺が出てきた。』
『喧嘩したの』
『してないけどなんか同じ空間にいるのが嫌なんだよな~』
『・・・・・・ それで出てきて私と会ってていいの
』
『いいんじゃないか。とにかく行くぞ~』
まぁ、いいかっ
そしてあっという間にカブトムシがいっぱいいるって言う場所へ。
懐中電灯を持たされ、ガサゴソ山の中に入って行くと
~~~~~ いるいる
でも、気づいたんだよね
私って、カブトムシ触れないんだった~~~~~
『いるけど、捕れない 触れないよ~~~
』
『あほか 捕れ
』
『無理・・・・』
結局、ジャイアンが全部捕ってムシ籠に入れて、帰途に。
帰る車の中で、彼女の何処が嫌なのか聞いてあげて・・・・
私はカウンセラか~~~~
『もう少し、時間いいか』
『あと30分ぐらいならいいかな。』
『じゃあ、車とめるか』