中学~高校 ⑥
ジャイアント別れて1~2日しか経ってないのになんか物凄い長い間会ってないかのよう・・・
高校に入ってから毎日声を聞いていたから聞けないことが不思議。
最近は会えないことも多くて、そんな状態にも慣れてきていたのに別れて電話をしちゃいけない、てことがこんなに辛いなんて思わなかった・・・
寂しいよ・・・
声が聞きたいよ・・・
でも別れたんだよね。
電話出来ないよね。
ジャイアンと一緒に行ったところに行くとついキョロキョロ探してる自分がいる。
何やってるんだろ・・・
しかも私は受験生。
なんだかんだ言っても勉強しなくてはならないし、毎日忙しい。。。
今までは友達とどこか行くよりジャイアンと会ってた。
だから別れてからは時間があると友達と遊びに行ったりして、気を紛らわしてる毎日。
友達も別れたの知ってたからあちこち一緒に遊びに行ってくれて。
別れて1か月ぐらいたったある日・・・クラスの違う友達が、
『茶々さ~ジャイアント別れたんだよね』
『そうだけど・・・なんで』
『前から茶々のこと紹介して~と言われてたんだ。でも茶々付き合ってる人いるよ、て断ってたんだけど。。。別れたんならその人と会ってみない』
『ん~・・・今、誰とも付き合う気ないよ。受験もあるし・・・』
『会って嫌だったら断ればいいし、面白い人だから気晴らしになるかもよ』
高校に入ってからジャイアンとしか付き合ってなかったから他の人って言われてもピンっと来なかった。
でも・・・気晴らしか~そんな気分でいいならいいか。
『今、誰とも付き合う気ないけどそれでいいならいいよ』
『じゃあ、そうやって伝えてみる』
そしてその週の土曜日、模試の後に会うことに。
その人は隣の市の高校に通ってる高3なんだけどダブってたから1つ年上。
模試終わって、電車で私が隣の市に行くことに。
最初、来てくれる、て言ったんだけど私が断っちゃった。
なんとなくジャイアンと行ったところに一緒に行くのが嫌で・・
その人が一人で心配なら友達も一緒でいいよ。って言ってくれたけど、電話で喋った感じ嫌な感じじゃなかったし、昼だしね。嫌なら1時間ですぐ帰ってくればいいんだし・・・と一人で行くことに。
特徴きいたから駅に着いてキョロキョロ
身長180㎝、かなりヒョロヒョロ。ちょっと変わった感じの人らしい。。。
友達が『一目でわかるよ~』
きっと、この人だ
『茶々ちゃん』
『(やっぱり)初めまして・・・茶々です。』
『知ってるよ。1回会ったことあるんだよ。』
『・・・ごめんなさい全く記憶にないです。』
記憶にない、て言われても
『もう、顔覚えた 次はちゃんと覚えておいてね。』
『はい、大丈夫です。でも何処で会いました』
『ナイショ そのうち教えてあげるよ』
かなり特徴ある風貌なので1回見たら忘れないと思うんだけど、一体何処であったんだろう
まぁ、いいっか。
何事もあんまり深く考えない私。
『何処行く』
『空が見えるところがいいです。』
『空 じゃあ~俺が好きな場所行こっか
』
そして連れて行ってくれたのが近くのビルの屋上。
『ちっちゃい頃からのお気に入りの場所なんだ。この町が全部見渡せるだろ』
『気持ちいい~ 』
『あっちが俺のウチ』
『凄い近いね。』
『あとから連れてってやるよ。』
『えっ いいです~
』
『大丈夫 あちこち、案内したいだけだから
』
なんかパッパ、パッパ自分で決めちゃうけど嫌な感じじゃない。
私、久しぶりに笑ったかも。
結局3時間ぐらいあちこち案内してくれて私は帰ることに。
『また電話してもいい』
『いいですよ。』
『俺達、付き合わない』
『ん~良い人だと思うけどまだよくわからないから・・・』
『じゃぁ、また遊ぼうよ それから決めてよ。』
『それならいいです。』
『じゃあ、またね』
そして、私が帰宅すると
『ちゃんと着いた』と電話が。
マメだな~
そして何回か遊んでその人(むっくん)と私は付き合うことになりました。
まだ、ジャイアンをすっかり忘れることはできなかったけどね。