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「秘密」の文中に出てくる

カフェ画像を作りましたのでご覧ください!


現在、次回作執筆中ですので

ちょっとだけご案内いたします。


タイトル(仮)

「そして地球(星)になった‥」


プロローグ


人類は未だ、この大宇宙に広がる無限とも

言える星の事を理解していなかった‥

この無限とも言える大宇宙空間の意味を理解していなかった‥



現在は2023年だが、私の住む時代は

それよりも遥か後‥人類史で言うと36008年だ。

人類史と言うのは、この大宇宙空間に人類が誕生してからの事だ。

すなわち、私は人類が誕生してから36008年経ってから生まれた

と言うことになる。



今の人類が住む地球に人類が住めなくなってから、数100年後、地球はひとつの星としての役目を終え、宇宙空間に散っていった‥


そうして、あなた達人類は進化を重ね、惑星間を自由に移動する術を身につけて、複数の星に散らばっていった。

そして、空間を自由に行き来し、年代の古い時代に行く術も身につけていった。


この物語は1人の人間が、その生を終え

ひとつの星になるまでを描いた物語だ‥



「誕生」


私は1人の人間として生まれた。

性別は男であり、ごく普通の人間だ。

幼い時にはよく、神様のいたずらによって頭の中をいじられて、泣いていた。

何か、わからない恐怖と目の前に、

本当に目の前に現れる、1センチ四方の先が

鋭く尖ったガラス片のようなものを

頭の中に入れた。


いま振り返ると、目の前で、本当に目の中心に突き刺さる寸前で消えていた、あのガラス片は、実は消えていたのではなく、頭の中に

入れられていた事に気づいたのは、もう生まれてから30年程経った時だった。


そのガラス片を入れられた、私はある日の朝、年端は6歳くらいだっただろうか‥

隣で寝ていた兄を全く気にせずに

目が覚めたら、部屋の窓を開けてベランダに立っていたのだ。そして立ったまま目が覚めた‥


あの時は全く気がつかなかったが、今、考えると、あれはただ単に私のデータの収集でもしていたんでしょう‥当時の私の‥幼く、何の知識も経験も、持たない私のデータが、あなたにどれくらいの意味をもたらしたのかはわかりません。


でも、きっとあなたは私から抜き取ったデータを何かのお役に立てたのでしょう。


そして、私が幼い時に起こったあなたからの

いたずらで、覚えているのはこの事だけです。でも、きっとあなたは私から何度も何度もデータを抜き取っているんでしょう?

言われなくても、察しはつきます。


だって私は、他の人が決して経験することのない事を今までたくさん経験していますからね‥子供の頃だけではありません、大人になってからも、ずっとずっとそうです。

あなたの事を私が何回身近に感じたことでしょう。

あなたの救いの手を何回目の当たりにしたでしょう。


時には景色で、それを教えてくれて‥

時には物音で、それを教えてくれて‥

時には直接私に語りかけて‥


そうそう、ある時には受付名簿の名前の順番で

それを教えてくれた事もありましたね‥


あなたは何故、幼い頃から私につきまとうの

でしょう‥

私の何がそんなに気になるのでしょう‥


その理由は私にはわかりません‥

でもね、はっきりとわかってることがあります‥

あなたは私に助言を与えてくれて、

時には勇気づけてくれて、

とてもとても大きな心で私を何かに導いてくれてることはわかっています。


だから、私はね 今もこうして元気に暮らせているのですね‥


でも、その目的はなんなのでしょう‥

私には、あなたの目的に添えるような要素は見当たらないと思いますが‥

こんな私のデータがあなたの役に立っているのでしょうか‥


私にはそんな心配や気心が常に頭の中で渦巻いています‥


ねぇ、私は色んな不思議なことを体験してるんですよ‥

えぇ、それはそれは不思議なことでした

あれはいつの頃だったでしょうかね


正確な年端は忘れてしまいました‥


「あれは、何の光でしょう‥」私は1人で呟きました。


対岸の遠くに見える、鉄塔やら、建物が発する小さな光の中に、薄ぼんやりとオレンジ色の小さな光が見えてきました。


その小さなオレンジ色の光が何故だか気になって‥周りには沢山の小さな光があったのに

何故だかあの小さなオレンジ色の光だけが

私には気になったのです。


その小さなオレンジ色の光にだけ私の視線は惹かれていました。

そして、その小さなオレンジ色の光を眺めていると、ある不思議な事が起こりました‥


私は目の錯覚かと思って目を何度か擦って

もう一度あの小さなオレンジ色の光を見つめました‥

でも、それは目の錯覚なんかじゃありませんでした

夜中の2時を超えていましたが、私ははっきりと起きていましたよ


その小さなオレンジ色の光はちょっとずつ、

本当にちょっとずつ大きくなってきたのです‥