昨日たまたま見たテレビで世界遺産でも有名なイフガオの棚田が危機に瀕していることが取り上げられて放映されていましたが、かの国でも若者の農村離れが進んでいるようです
日本にも有名な棚田があります
傍目には美しい風景も、生産性から考えれば無価値に等しい棚田ですし、維持することの価値が人の目を楽しませることだけならば、誰も率先して働きたくないのも分かります
今日本の山村はどんどん消えているようですが、それをかろうじて維持してきたのは全て昭和までの価値観を守って生きてきた旧世代の人たちです
私も以前には自然の地形に合わせてできたいろいろの形の田んぼや畑が連なる風景が好きでした
梅雨の頃にはよくカメラを持って、朝霧に覆われて美しく幻想的な田んぼを撮りに出かけたものです
そしてそういう場所にはごくまれにでしたが、子供の頃に良く遊んだ小鮒がいるよな小川があったりもしたものでしたが、今ではそれも皆無に等しくなりました
それは国が巨額な資金を投じて耕地整理事業を推進してきたためですが、そうして整備してきた田んぼでさえも作り手がいなくなる時代が目の前に迫っています