2024年冒頭から能登地震、羽田空港衝突事故と大惨事が続いてしまいました。

犠牲になってしまった全ての皆様に哀悼の意を表します。


さて、ここのところネットニュースでよく目にするのが航空機におけるペットの持ち込み問題。


我が家は天然記念物柴犬を家族として共にしている愛犬家でもあり、日本航空のJGCステータスを有する飛行機好きという立場から今回の問題についてワタシの個人的主観を記したいと思います。

なお、個々多様な意見があって当然ですからこの記事についてコメントは一切求めておりません。


『ペットは荷物ではない、貨物室ではなく客席に同乗させるべき』等のご意見について


ワタシもペットを飼う者としてお気持ちは痛いほどわかります。

しかし、ほとんどの場合動物にとって慣れない環境というのはストレスでしかありません。

本当にペットのことを想うならば自家用車以外での遠出は極力避けたほうがいいと思います。


我が家では柴犬ヤマトを迎えて以来、柴犬飼育経験のある嫁実家に預かっていただくこと以外での家族旅行はしておりません。

特に我が家において旅行は飛行機利用を前提としていることがほとんどであり、それゆえ一人旅もしくは策助との二人旅となります。


ワタシに言わせるとペットと飛行機に乗って長距離移動するのは飼主のワガママ。

本当にペットのことを想うならばその選択肢はしない。

なのに『かわいそうだ』だの『ペットは物ではない』とかほざく。

そう思うなら飛行機に乗せるな!


空という機外に出れない特殊な状況であり狭い密室において動物アレルギーを持つ方、動物恐怖症の方等不快に思われる方にとっては地獄でしかない。

まして赤ちゃんが泣いているだけでも苦情を言う人、不快に思う人がいるのに動物の鳴き声がすればどう思うか。

『ウチのペットは鳴かない』とか言うつもりか?

非日常のストレスに晒されるなかで会話もできない動物のことなのによくもそんな戯言が言えるものだ。


公共交通機関において盲導犬や介助犬以外の動物を搭乗させる場合はケージに入れないといけない。

その時点で手荷物なんだ。

それをかわいそうとか言うのは自分のことしか考えていないワガママな発想。

そう思うなら公共交通機関は利用すな!


また、海外ではペットの機内持込み可能な航空会社も複数あり日本は遅れているとかほざく著名人もいる。

国内ではスターフライヤーが先駆けてペットの客席同乗を実施している。

まぁ、緊急脱出を要する状況になる確率と通常の安全離着陸での無事故の確率を鑑みたら圧倒的に後者の方が高い。

すなわち、動物アレルギー等考えられる課題をクリアもしくは軽減できればそれにこしたことはないし客席同乗も可能ではあるだろう。


問題は緊急事態のときだ。

海外航空会社を含め緊急事態における脱出時において同乗のペットを持って脱出できないことになっている。

なぜか。

機外への脱出はエアシューターとなる。

エアシューターに何らかの損傷をきたしてしまうと脱出ができなくなってしまう。

だから手荷物は持つな、ハイヒールは脱げと決められている。

他者からすればペットの飼主のエゴで脱出できなくなるリスクは容認できない。

あなたが緊急脱出せざるを得ない状況になったとして目の前でペットのケージを持ったやつが脱出の際の不慮によりエアシューターが破損し、あなたが脱出できなくなったらどう思うか。


もしもあなたが航空会社の責任者だとしたら、その立場で『ペットを置きざりにして逃げるだなんてかわいそうだ』とか『貨物室にいれるなんて非道だ』とかそんなこと言えますか?

一部のワガママな飼主のために緊急脱出できなくなる可能性があること、それにより脱出できず犠牲者が多数出ること。

これらのリスクを承知のうえでそんなこと言えますか?

安っぽい感情論で国会議員までもが航空会社に議論するようよびかけるSNS投稿しているのに情けなくなる。

ワタシが航空会社の社長だったら客席同乗も絶対させないし、イヤなら乗るなと言う。


本気でペットを物じゃない家族だ、かけがえのない命だと言うのなら、本気でペットのことを想うなら公共交通機関にペットを連れて乗るな!

それがペットのためだ!

どうしても遠出せざるを得ないなら自分で車運転して行け。

ドッグランのある高速道路サービスエリアも多数ある。

ペットを家族として迎えるとはそういう覚悟をするということだとワタシは思う。


航空会社に署名活動し多数集ってるという記事もあったが、そんなムダな署名活動するなら法律改正について署名活動しろよ!

ペット(動物)は法律上『物』として扱われる。

例えば、愛犬との散歩中に犬が不慮の交通事故に遭った場合、加害者とされる運転手に対し原則として罪は成立しない。

動物は物だから『物損』として時価を上限として損害が認められる。

物である以上、残念ながら慰謝料は原則発生しない。

原則と書いているのは状況によってそうでない場合があったから。

以上、策士調べ


激レアな今回の航空事故で署名活動するなら、ペットの交通事故の方が圧倒的に多いだろうが。

その時の飼主の気持ちに寄り添い、ペットを物扱いする法律の改正を求めて署名活動するほうがよっぽど価値があるとワタシは思う。


長々と記したが最近のペット機内持込み論争にうんざりする策士でした。