財形には3つの貯蓄制度(一般財形貯蓄制度、財形年金貯蓄制度、財形住宅貯蓄制度)があり、
財形をはじめる前にどの貯蓄制度を利用するかを決める必要があります。
ではその中身をみてみましょう。

●一般財形貯蓄

一般財形貯蓄は積立の目的に制限が設けられていない貯蓄制度です。
たとえば旅行などのレジャー利用にも貯蓄・利用ができます。
そして基本は、はじめてから1年間は払出を行なわないことになっています。
ただし事情があって払出をしても契約が無効になるわけではありませんので、
財形のなかではいちばん規制が少ない貯蓄制度です。

なお、育児・教育・介護・自己啓発投資などで払戻金を利用すると
給付金が支給される制度がありましたが、これは2007年に廃止されました。
事業所によっては独自に助成金を支給しているところもありますが、
行なっている事業所は限られてきます。

預入は1000円以上1000円単位で、3年以上に亘って
定期的に積み立てることが要件で積立金額の上限はありません。
また一人で複数の金融機関と契約することができ、
10年以上保有している一般財形は預け替えができます。
非常に融通の利く一般財形ですが、ほかの2つの財形と違って
利子に対する非課税枠がなく
預貯金と同様に一律20%の源泉分離課税となります。

●財形年金貯蓄

財形年金貯蓄は老後生活の安定を目的に、将来の年金原資を
財形で貯蓄するもので、財形制度を導入している事業所に勤務する
55歳未満の方が利用できる財形貯蓄です。
積立金は60歳から受け取ることができ、
年金受取開始から5年以上にわたって定期的に年金を受け取ることができます。
なお利用にあたっては年金受取以外の払出をしないことが要件となります。

財形年金貯蓄は元利合計550万円まで利子等が非課税となりますので、
効率的に貯蓄が進みます。ただし年金使途以外の払出をすると、
その時点から5年間に遡り全利息に対して20%課税されますので注意してください。

●財形住宅貯蓄

財形住宅貯蓄は持ち家取得(リフォーム工事も含む)を目的とした貯蓄制度で、
財形制度を導入している事業所に勤務する55歳未満の方が利用でき、
財形年金貯蓄と同様、非課税枠が550万円まで(財形年金貯蓄と合わせて)あります。
財形住宅貯蓄を行なっていると金利の低い財形住宅融資を最高4000万円まで
受けることが出来るので、住宅資金の形成には最も有利な方法でもあります。

払出は住宅取得資金だけに限られ、それ以外の事由で積立金の払出を行なうと、
5年間に遡り全利息に対して20%課税されます。

以上が3つの財形貯蓄の概要です。積立利回りを考えると
財形年金貯蓄や財形住宅貯蓄が、一般財形貯蓄を上まわりますので、
住宅取得の予定や老後資金のことまで考えられない方でも財形年金や
財形住宅を選択する方もいます。
ただ、資金使途が自由な一般財形貯蓄がライフスタイルに合うという方もいるでしょう。
選択にあたってはじっくり考えて決めてみてください。

ただいずれも素晴らしい貯蓄制度ではあるのですが、
利用できる方が財形制度を導入している事業所に勤務している方だけに限られてきます。
また転職した場合は、新しい勤務先で財形が導入されていないと継続ができません。




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今回は身近な貯蓄について考えてみます。財形です。

財形とは財形貯蓄制度のことを指し、正式名称は「勤労者財産形成促進制度」と言います。

財形貯蓄制度は昭和46年に制定された「勤労者財産形成促進法」に基づき翌年の昭和47年から取り扱いがはじまりましたが、この財形法は第一に勤労者に貯蓄や住宅取得を促進することを目的としていて、勤労者貯蓄制度とこれを原資とする勤労者融資制度から成り立っています。

財形は、よく知られている通り会社員の事業主や公務員の勤務先の協力のもとに、給与から一定額を天引きする貯蓄方法となっています。ですから毎月かならず一定額を貯蓄出来るという規則性と確実性が財形投資の特徴と言えるでしょう。

財形貯蓄制度には、一般財形貯蓄制度、財形年金貯蓄制度、財形住宅貯蓄制度という3つの貯蓄制度があり、融資制度については、財形貯蓄取扱金融機関に蓄積された資金をもとに財形加入勤労者に融資にする制度で、住宅の取得資金のほか、教育資金使途にも融資を行なうようになっています。

そして、これ以外に事業者への財形助成制度もあり、財形給付金制度、財形基金制度、財形助成金制度などから成り立っています。

なお財形を利用できるのは勤務先に財形制度が導入されている場合のみで、公務員以外のサラリーマンは、事業所によって残念ながら利用出来ない場合があります。

また契約締結時に55歳未満であり、各貯蓄制度で設けられている一定期間は資金の取り崩しが基本的に出来ないといった要件があります。

次回に続く・・・。


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近年ギリシャ危機ということがニュースなどで広く取り上げられている。

一つの国が財政の危機に陥って、各国からの救済を求めるという事態を一昔前に想像することができただろうか?

ギリシャ危機が起こった理由として、国債の乱発とギリシャ国債の信用度の低下ということがあげられる。

国債投資に原因があるということで、「日本も危険なのでは?」という話が出てきた。

日本もかなり多額の国債をすでに発行しているからである。

しかし日本の国債はしばらくの間は安全としている専門家は少なくない。

その理由は、日本国債は国内でほとんどが所有されているからである。

外国人が混じっていないので、大きな混乱がすぐに起きるということは、まず考えられないというわけだ。

ところがこの考え方、一つ見方を変えると、日本は不利という話にもなってしまいかねない。

ギリシャの場合、海外の金融機関が広く国債を所有している。

もしもこのままギリシャが破たんをしていくのを、指をくわえたまま見守っていれば、自分の持っている国債も紙切れ同然となってしまう。

デフォルトが起きてしまえば、金融機関は多少なりの打撃を受けることになる。

そうなれば、ギリシャ国債を持っている金融機関の国にも多大な影響が出てしまう。

そこで何とかして危機を回避しようという動きが世界レベルで行われている。EUや国際通貨基金が必死になって救済策を作っているのは、そのためであるといえる。

日本の場合はどうだろうか?

国内で国債がほとんど所有されているということは、極端な話、日本が財政危機で破たん寸前になってしまっても誰も本腰を入れて救済しようという動きにはつながりにくくなるわけである。「対岸の火事」ということになってしまいがちだ。

日本では一昔前、バブル経済と呼ばれていた。

ところがいったんバブルがはじけると、一気にそのマーケット規模は縮小していった。

実は一気に日本の経済状況が悪化をしたのは、株式市場はほとんどが日本人によって独占されてきたから、という理由があるのではないかとされているのである。

アメリカの機関投資家はほとんど日本株を購入していなかったので、日本の景気が悪化し、日本人以外の引き取り手が出てこなかったために一気に経済が苦しくなっていった。

日本の国債もいったん国内で受け入れることができないまでになってしまうと、その後同国債投資を取り扱っていくかということが深刻な問題になってくる向きもあるのだ

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