NEWSWEEK誌が「コーランへの冒涜」記事を載せたことにより、ただならぬ騒動が世界中で勃発した。
内容によると、収容所内でアメリカ軍人が尋問の際、イスラム聖典コーランを見せしめにとトイレに捨てたとのこと。
世界各地でデモ行進が行われ、死者まで出る騒ぎに発展した。その後NEWSWEEK誌は記事内容の撤回をwebsiteにて公表したものの、事実確認もままならないままに事の収拾にはこぎついていない模様。
いつも思うのがこの宗教対立。まぁ、愛しているものを汚されて黙っていられるかっていうのは分からなくもないんだけど、それが現実問題、存在する物質ではなくあくまで抽象化されたモノであることが恐ろしいと思う。
例えば親が殺された。それならば、あれだけのデモに介在する憤怒に相当するやもしれないけれど、言い方悪いかな存在したかも定かではないような存在、そんな存在が発したとされる言葉、理。そして、存在したかも定かではないような存在が発したとされる言葉が記されただけの本に対し、これだけの愛情を注いでいるところがものすごく盲目的に感じられてならない。
人としてなくてはならないものであるのなら、それは人同士の対立など招くはずもなく、それぞれの地域に根付く、あまりに漠然とした「人の上に立つもの」の存在を主張しあい対立を招くとは、あまりに滑稽な話だとは思えないのだろうか。
自分自身、信じるものなんて正直自分以外に何もないスタンスがあるため、「神様。。。」なんて拝むこともまずないので。。。だからこんなことが言えている、とは思わない。狂信的な何かに駆られた記憶がまるで無いから言えるだけ、そんな感じです。
人の生死、それ以上の理由はこの世には存在していないことに、一刻も早く気づくべきだと思った昨日の夜でした。