音楽が音学になって、今は音が苦になった。
何故なら相対音感が無いから。

ある音が鳴って次の音が出た時、音が高いか低い変化か、私には分からない。
たったこれだけのことで、音楽のほぼ全てがきき分け出来ず、演奏が困難になる。

音感があれば…
これがここ数年の自分の願いだった。しかし、それは無理だった。

自分に音感が無いことで、原因を知りたくて知識を増やした。
が、それも無駄のように思う。

他方、音感が無くても音楽の美しさは分かる。
それがせめてもの救い。

音楽の無い人生は、多くの色を失うだろう。