60歳人生2度目の高校受験

 

 

 

8時30分に集合ということで、余裕を持って家を出ましたが、朝の通勤ラッシュもあり、到着はギリギリでした。駐車場から学校までの間に、受験生らしい中学生とそのお母さんが歩いているのを見かけました。高校受験は、中学生がメインなのと未成年者であるから保護者同伴も当然です。校庭の入り口に進むと、先生方が誘導しながら出迎えてくれました。私もとても緊張しているところに、異質な目立つ受験生からして「◆▼さんですか?」と教頭の●×さんが声をかけてきました。先日願書を提出しに来た際、渡し忘れていたものだと言われ、写真に貼る透明なシールを渡されました。しかし、自分で貼り付けていたので、「これでよろしいでしょうか。」と尋ねました。すると、「大丈夫です。」と言って、試験会場に誘導されました。通路にあたる廊下には、要所要所に先生方が立ち、受験生が迷わないように万全の態勢で待機しているのが感じられました。受験票を提示し、教室に案内されると、黒板と机に受験番号が掲示されており、私は入口近くの一番前の席に座ることになりました。最初の試験は作文でした。

 

試験が始まるまで、およそ45分間あり、試験監督から諸連絡、試験の注意事項が説明されました。検査内容は、作文45分 600字程度、実技20分 中学校技術 家庭に係る知識と技能を問う作業となっています。

 

説明が終わり只じっと試験開始まで沈黙の時間が過ぎていく。その間これから行われる作文の内容とか考えながら、教室の雰囲気を懐かしく感じていました。「おれも学生の時は、緊張していたんだろうなー」当時の事を思い出そうとしても,印象的な場面が思い浮かばない。そうぼんやり考えている内、そして試験の時間が始まりました。

 

試験問題兼答案用紙が配られ、受験番号と名前を書き込むと、「それでは始めてください。」伏せられた原稿用紙を裏返し課題に取り組む。作文のテーマは、「この学校と、この科を選んだ理由について述べよ」ある程度予想していたテーマであったので、誤字脱字が無いように書き進めて行く、普段書きなれていないので、上手に書けない。かなり焦りながらも時間内には、書き上げることが出来た。練習問題に沿った内容だったが、これ以上もこれ以下も表すことが出来ない、結果が楽しみだ。

 

2つ目のテストは、実技試験、一人ずつ教室に入り、課題に取り組む内容だが、試験対策無しで挑む。一様、何時も使っている作業服を持参し、控え室で着替える。一人一人なので、時間が掛かる。私は最後の方なので、12時を過ぎる。そして、係りの先生から、「001番の方、試験会場にはいってください。」と告げられ、試験会場の教室の前の廊下の控え席に案内される。しばらくして中から試験官から「入ってください」と言われ教室の中に入る。初めに受験番号を聞かれ、自分の受験番号を答えます。3人の試験監督の前には、課題の材料と工具が作業台の上にならべられており、試験官から簡単な説明を受け、ここからは、公正を規する為、音声テープからの指示で試験課題が進められる。スタートの合図で課題に取り組む、内容は紙に書いてある内容の課題を進める訳ですが、何度も読み直し内容を頭にいれる。工具がならべてあり、材料を鉛筆とものさしで測定し、木材を鋸を使って切り取り、ペンチとドライバーで配線を切り出した木材に配線ターミナルをビス留めし、被覆線を、見本と同じ位置に取り付ける課題でした。何でもない作業ではあるが、試験官にじっと見つめられていると緊張して中々思うように手が動かせない。とりあえず工具を基の場所に戻し、一つ目の課題を終了させる。もう一つは、数本の大きさの異なるボルトに合うナットを締め付け、適切な工具を用いて行う課題。油漬けされたボルト数本に、確実にスパナで締め付けました。工具の使い方と後片付け基位置に戻し終了、試験なのか、時間は余裕はなかった。次は、最後の課題面接です。