大分県の杵築駅は私が住んでいる団地の近くの安芸矢口駅によく

      似ている。

       

       要するに都会とは程遠い閑散とした駅

 

       ようやく安芸矢口の駅にもエレベーターが設置されて、今回の

       旅行はとてもありがたかった。

       

 

  朝8時に同行の花ちゃんが我が家に迎えに来てくれた。

  安芸矢口駅の側にある一日600円の平面駐車場に停めて広島駅へGO

 

 大衆演劇の中でも推しの役者が合致して、しかも、ツーカーの友達になるのに

 半年でじゅうぶんというのも私の人生で初めて。。。

 

 先月岡山の後楽座に4人で二度行ったなかのリーダー格で御年75歳の花ちゃん。

 

 いつも花ちゃんが行こやと、私に覚悟の査定の探りを入れる。

 言わずものがな、二つ返事で「合点承知の助」と返す私。

 

私は列車や宿の手配をする。決行日は推しの役者が主役の日で演目が良い日。

劇場の受付女性と何度か電話でやり取りしているうちに「広島からのお客」に。

 

 7月12日金曜日のAM11時、とうとう杵築市にある衆楽観にきた。

 「まぁ、広島からのお客さん、遠路はるばる暑い中ご苦労様です」と歓迎してもら  

 い田舎ならではの人の温かみを感じた。

 

 花ちゃんは杵築駅に降りると、胸の高鳴りがしはじめ、タクシーの中で鼓動が

 私にも聞こえるほどにーーー

 なぜ花ちゃんと呼称するか、その心は後程にはてなマークびっくりマーク

 

   

 花ちゃんの後ろ姿 衆楽観をパチリ  通りがかりの女性    石畳の通路

  人口2万3千人の九州の小京都と言われる杵築市は真ん中に商店街両側が

  武家屋敷とサンドイッチ型になっている。

    

    

  杵築市には坂が20ある。雨に濡れる石畳の風情ある武家屋敷。

 

 

 

      衆楽観の内部。前方は座布団席。いかにも芝居小屋満載のレトロな内部

 

            

   左が花形 玄海花道さま            右が座長の桃の助さま

  私達は10年余り昔から推し活をしています。一番が筑紫桃太郎一座。

 

 この日のお外題は「お里沢市」花道さんの秒速の早変わりに、場内のどよめきが

 芝居小屋をゆるがす。

 人口2万3千人、バスは2時間来ない時間帯もありで、よほどの芝居すぎでないと

 足を運ぶのは至難の業。

 

 そんな悪条件をもろともせず大入りでした。さすが桃太郎一座。

 

 

 

 一生懸命な劇団員の演技に心を鷲掴みにされる、あぁ、来てよかったと。

 明日の昼公演もチケット買って12日はイブニングショーまで見た。

 

 同じように見に来ていた客と話が弾み二人の女性と知り合った。

 

 毎日観劇にきているという。一人は近くのホテルに初日から泊まり込みで

 衆楽観に通い詰めているというふっくらした70代のスマホを片時も手放さない

 女性。方や花道さんの小学校時代の恩師の60代後半の女性。

 

 駐車場にはレクサスなど高級車が停められていた。彼女たちの車も国産車の

 高級車だった。私たちをホテルまで送ってくれた。翌朝も迎えに来てくれて

 モーニングを食べた。大衆演劇が結ぶファンどうしはいい人が多い。

 

      

   何軒もの有料見学できる由緒ある建物が保存されている。

   私たちは時間がないので16代続く医者の家「佐野家」を案内してもらった。

    

 受付の方(男性の方)が分かりやすく、佐野家の歴史を説明してくれる。

    

    むかしのレントゲンだ。   木枠の窓、すりガラスも懐かしい 

      

       杵築市役所ですよ。藩庁っていいなぁ。

 

 久しぶりに一泊泊まりの旅をして、やはり心の洗濯になったし、見知らぬ人との

 出会いも話が途切れることがないほど弾んだし、一期一会ではあるが、非日常

 だった。花ちゃんの由来は推しの役者に花を付けるから、私の中で「花ちゃん」

 なのだ。

 何事にも一生懸命な花ちゃんは75歳で働いている。元気で働かれるのも大衆

 演劇のおかげだという。

  

 くよくよとかあれこれとかネチネチが大嫌いな花ちゃんは、竹を割ったような

 性格だ。48時間一緒にいて、大笑いさせられたことが二度会った。

 大衆演劇を地で生きている「花ちゃんと私」なのだ。またねー