K-51インターナショナルの川崎です。
ファッション業界20年・会社経営歴10年になります。
現在東京都港区でオーダースーツ店を経営しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で経済は停滞し全世界に寛大な被害が広がっています。
一刻も早い終息を心から祈っています。
営業自粛で休業を余儀なくされる業種がたくさんあります。
みんな困難と向き合って苦渋の決断のもと出した答えなので、今のようなご時世で何の判断が正しくて、何の判断が間違っているかなんてないです。
しかし何を判断基準として設定してるかはとても重要です。
僕は経営者なので常に会社と社員と社員の家族のことを考えています。
僕の船に乗っかって共に頑張ってくれている社員は絶対に守らなくてはならない。
国は勿論、誰も守ってくれません。
国が営業自粛要請を出してるから休業し、社員には国の法律で決められた6割の給料保障をする。
社員は働かないで給料の6割をもらえるから良いのではなく、給料が6割になったら社員は生活が出来なくなってしまう。
今、雇用調整助成金が支給されるので国が9割負担してくれます。
一般サラリーマンの方が勘違いしてる事が多いのが給料の9割を国が補償してくれると思っているところです。
上限1日8,330円なので8,330円×22日出勤=183,260円が月の上限です。
月給30万円の人が休業扱いで会社が満額保障するとなれば差額の116,740円を会社が負担するわけです。
会社が休業中は6割支給にすると決めると30万円の給料の人は18万円になります。
18万円に対しての9割が雇用調整助成金で支払われる162,000円です。
そうすると会社の手出しは18,000円で済むので支出はかなり抑えることができます。
しかしそうなると一番苦しい思いをするのは社員じゃないですか?
勿論、休業中ずっと満額負担をすることは難しいです。
僕は「社員の生活を守る」ということを判断基準にしているので、みんなでこの状況下をどう乗り越えるかを話し合いながらお店の営業を続けています。
もちろん店内での感染予防は徹底していますし、毎朝の検温で熱が37℃以上あった場合は自宅待機にしてます。
メールでのやり取りでの注文や来店予約も入っており、売上自体はかなり減少してますが社員全員にちゃんと給料を払っています。
そして毎日続けて来て良かったなと思うことが朝礼での改善案の発表です。
毎日1人1つの改善発表を2年間やり続けているので時間がないと手が付けれないことが結構溜まってました。
今のタイミングで一気に片付けてます。
店舗型ビジネスの場合、飲食店なんかでも客数が激減したらスタッフが何もやることがないといった状況になってしまいますが僕の会社はみんな忙しくしてます。
社員は出勤することで「コロナに感染しないか?」という不安は勿論あると思います。
その不安は感染予防の最大限の配慮で多少は払拭できるのではないかと思います。
そう考えた時に「給料が6割になって生活できない。この状況がいつまで続くんだろう。。。」という不安と「コロナに感染しないかな?」という不安とどちら不安を取り除いてあげるべきでしょうか?
もう一度言います。
国は社員を守ってくれません。
社員を守れるのは経営者しかいません。
僕は「社員の安全」は徹底した感染予防対策で守ります。
もし自粛要請の職種の対象になったとしても僕は「社員の生活を守る」ための選択をし続けます。
皆さんも判断基準をもう一度深く考えてみてください。