重松清さんに続き、これまで読んだことのない作家さんシリーズ。
今回は恩田陸さんの『夜のピクニック』。
30代も半ばにさしかかった今読む本か?!と自分に問いかけながらも、前から気になっていた本だったので、結局読んでしまいました

本書は、とある高校のイベントである「歩行祭」という、夜通しでただひたすら歩くというイベントを通じて、主人公の少し特殊な家庭環境や、それを取り巻く人間模様を丹念に描いた物語である。
この本の素晴らしいところは、
・長編にも関わらず、場面の切り替えが一度もない
・そして、事件らしい事件は何も起こらない
・それなのに、物語に引き込まれてしまう
というところである。
それはきっと、魅力的な登場人物たちの描写が巧みで、ついつい彼らの言動が気になってしまうためだろうと思う。
どろどろの愛憎劇も事件性もないけど、きっと誰が読んでも清々しい気持ちになれるような小説だと感じた。
なお、本書は2005年本屋大賞受賞作なのだが、「本屋大賞に外れはない」ということがまた立証された気がした。。

