フランス国内で大暴動が発生してから一週間が

経過しました。


たいぶ沈静化はしているようで

パリ在住日本人によると、パリ市内に関しては、普通に出勤・通学できる状態になっていて、ほぼ暴動はないと言ってます。

ネットの遮断や夜間外出制限も出ていないと言います。ただし、警察・治安維持部隊の数がかなり多く、それが効果があるのでは?と推測しています。

 

マクロン大統領は沈静化したと述べていますが、リプにもあるようにその不誠実な対応に

市民から非難の嵐です。


さてそんなフランス暴動に関して

ネット上、特にTwitterでは多くの動画が拡散され、それによって諸外国に知れわたり、日本でもSNS拡散により、恐ろしい事態を見ることになりました。


しかしながら同時に多くの「フェイク動画」も拡散されていきました。


3つのフェイク動画


①輸送車から運ばれてきたフランス人暴徒


フランス暴動関連で

非常に多くの人が見たであろうこの動画

 

輸送車から黒色の服を着た(バットマン)たくさんの人たちが降りてくる動画です。


かなり衝撃的で

フランス暴動の裏で暗躍するあやしい人たちを

捉えた動画として拡散されました。



しかしながら

この動画は99%フェイクです。


当初より

するどい観察眼を持つ一部の方たちの間で

議論されていました。

 

櫻吹雪氏のTwitterより

フェイクの証拠

①道路標識がフランスのものではなくアメリカのもの。


画面左の車前面にナンバープレートがついていない(フランスは必須)


○アメリカでは前面はつけなくてもいい州がある。

③Uホールのトラック(輸送車)は北米でしか運用されない。



そして

元動画なるものが2つ出てきて

その全てが明らかになりました。


これがこちら

 

冒頭にジョーカーに扮した人や仮装した人が降りてくるのがわかります。

また仮装した女性が前を通りすぎています。



つまり

冒頭を意図的に切り取り

黒い服=フランス暴徒である、と思い込んでいるのを利用し、さもフランス暴動の一部であるかのように見せかけて、拡散されていました。


Twitter主の投稿日時のとおり

これは今年の5月アメリカのフロリダ州タラハシーにて撮影されたものです。


もう1つ動画があり

 

元動画

動画を見ると一発で理解できるかと思います。

これは例の動画を、別の場所から撮影したものです。

証拠に
画面右上に、動画に映っていた携帯で様子を録る男性が映っていることから、同一の動画であることがわかります。

そしてこの動画はTikTokで発信されていて、編集がされています。
編集でわかるかと思いますが
これは大学の学園祭のコスプレであることがわかります。コスプレ姿で大学生が歩いています。

ハッシュタグにあるように
フロリダ州タラハシーのFSU(フロリダ州立大学)です。


そして極めつけは

場所まで特定する者まで現れました。




疑いがある人や暇な方は
GoogleMAPで「30.4365961, -84.2980243
もしくは
「w madison st tallahassee」で
T字路にあたるまで西に向かってください(T字の所から東を向くと当該の場所です)


意図的なのか

それとも便乗なのか

いまいち不明な点がありますが、このように

フェイク動画は見抜くのは非常に困難です。


確信も証拠もない中で、詳細を見抜いた方たちは本当に凄いと思います。

(後だしですが私は違和感を感じblogには載せませんでした)



②動物園から逃げ出す動物


皆さんどう思われたかわかりませんが、

いくらフランス暴動が激しいからといって

動物が逃げ出すのはいくらなんでもおかしいと思った人は、いると思います。



https://www.ndtv.com/offbeat/escaped-circus-zebra-horses-run-through-paris-streets-watch-2211349


これは2020年の4月、パリ南東部のヴァル・ド・マルヌの町のサーカスから逃げ出したシマウマと馬の動画です。


あたかも今のフランス暴動で

発生したかのように見せかける動画です。


どこの動物園?

暴徒化と動物って関係あるか?

という疑問を持つことなく、他の本当の暴徒化動画と一緒になって拡散されました。


③新車が暴徒によって放火され大火事


この動画もフェイクです。

 

これは今年の4月オーストラリアのパースで発生した中古車(ピクルスオークション)の火災です。



暴徒化してるのなら車も燃やすだろう、
今の彼らならなんでもやるだろう、
そんな風潮の中でフェイク動画が拡散されました。

~~

このように
SNSは真実を明かす強力な武器であるのにもかかわらず、使い方を間違えると逆の力が働きます。

強力な武器は使い方次第です。
良いようにも、悪いようにも使える。

そんな基本を
改めて考えさせられます。

そしてフェイク動画の拡散を
グローバリスト・左翼政府・反陰謀論者たちは
うまく利用します。

「拡散しようとするものはこんなデマを広げる」「陰謀論者はだからたちが悪い」
「SNSは信じるな、危険だ」

さも最もらしいことを言って自分たちを正当化していますが、これは彼らのマッチ・ポンプの戦略です。

そもそも世界はグローバリストたちの手の上で転がされているフェイクワールドで、ほとんどの日本人が「気がついていない」だけです。

支配側は知っていながら世論を巧みに利用しようといつも考えています。

それにフェイク動画を拡散した者には意図的に行った者もいるはずです。

フランス暴動の裏で暗躍する黒色の服の暴徒のように、SNS上にも彼らのような「破壊者・混乱を招く者」が仕組まれている可能性があります。

フェイク動画を拡散した者には
純粋に「今の状況を早く伝えたい!」
「真実が埋もれてはいけない!」という
正義感で発信している人が多くいます。

それ自体は間違いではないはずです。

重要なのは
フェイクを拡散したと気がついたなら
素直に謝罪し、非を認め、訂正することです

間違いは誰でもあるし
本当にフェイクを見破るのは難しいです。
経験や観察眼をもっても見抜けない時は見抜けません。

だからといって
怯(ひる)んでしまっては真実を拡散したり
真実を明らかにすることは出来ません。

バランスをとりながら
中立の視点を絶えず持ち
正確性、根拠、情報源をよく吟味しながら
発信していく必要があります。