大変ショッキングな内容のため、本気で三味線が上手くなりたい方だけご覧下さい。
 
 
というわけで実は皆さんの三味線の弾き方が間違っている!
…かもしれないというお話です。
 
 
 
この話は何年も三味線を弾いていらっしゃる経験者の方の三味線を
根底から覆すかもしれないので
ブログに書くかをずーっと悩んでいたのですが、端唄界のレベルアップのため心を鬼にして発表したいと思います。
 
知る勇気がある方だけ見てくださいね。
 
 
 
 
 
・その間違いとは…
 
 
「左手の動くタイミング」
 
です。
 
悲しいことに習い事で端唄や民謡をしている方の7割…いや8割がこの間違いをしてしまっているのではないでしょうか。
 
今まで見た経験者の方で出来ていた方はほんの数える程度です…
 
しかもこれ、お師匠さんでも出来ていない方がちらほら…
 
これは由々しき事態だと思います。
 
長唄や浄瑠璃などのプロが演奏するジャンルを勉強した事がある方は出来ている方が多いかと思いますが…
 
端唄ってやっぱり「唄」なので三味線が得手ではないお師匠さんも多いんですよね、どっちも出来るお師匠さんってなかなかいません。
 
 
 
 
 
 
・動画で比べてみましょう
 
 
では実際にどういう事なのか動画で説明致します。
 



 
いかがでしょうか、おわかりになりましたでしょうか。
 
正解は 4〜〜1〜〜0〜
 
となるのに対し
 
間違いは 4〜(1)1〜(0)0〜
 
となっているのが分かりますでしょうか。
 
間違っている方は左手が動くのが早いんです。
 
「指を先に準備してから弾く」という弾き方になってしまっています。
 
 
 
 
 
 
・あなたは大丈夫?
 
ではご自分が出来ているか確認してみましょう。下の動画に合わせて同じように三味線を弾くか、手だけでもいいので動かしてみて下さい。
5本の本調子で文化譜の410・を繰り返します。
 



 
いかがでしょうか、出来ていましたか?
私より手が先に動く事なく、同時に動けますか?
これが出来ていたらちゃんとしたお師匠さんの元、正しいお稽古をなさっていると言う事です。安心して下さい。
 
 
 
 
・なぜこの間違いがいけないか
 
では「先に指を準備してから弾く」これの何がいけないかと申しますと、色々あるのですが一言で表すなら
 
楽譜の数字を追いかけているだけで、音楽になっていない。
 
かなりきつい言い方ですがまさにこれです。
三味線は楽器だと言う事をお忘れになっているように思えます。
 
楽譜にその数字が書いてあるから、その数字のツボを押さえてバチで弾いたらOK
…そんなの音楽って言えますか?
 
 
具体的に説明します。
 
この演奏方法では音と音が途切れて聞こえてしまいます。
ただでさえ音が伸びない三味線ですが、先に動いてしまうことでその音の響きは終わってしまいますし、変なスル音が入ってしまいます。やはり4を弾いたら4が終わるまでしっかり押さえて音を伸ばしてあげて下さい。バチで弾いたら終わりではありません。
 
 
次に三味線も音楽なのでメロディが運指に左右されてはいけないと言う事です。
指を変えるだけの4→5でも大きく移動する9→5でも同じ様に音が鳴らないと音楽的には不自然だということです。
 
 
表情をつけるためにわざと音をスル場合にそこが際立たないという問題もあります。普通の部分がピシッと弾けているからこそ、そういう表現が生きてくるかと思います。
 
あと、先に動く弾き方をしていると速弾きがなかなか出来るようになりません、特に本調子の速弾き。みょんみょん糸をスル音が入ってしまいます。
 
 
 
 
 
・多くの人が間違えるのには理由が
 
でもこの間違い。ほんっとうに陥りやすい現象なんです…これは三味線の楽器の特性や練習方法、指導方法に原因があります。
 
 
三味線は音があまり伸びない楽器ですよね。なので先に次の手に指が移動しても糸をスル雑音が小さくしか鳴らないので、なかなか気づきにくいんです。
雑音が鳴らないように指を離して演奏する方がいますが、やはり音がブツブツ途切れてしまい、音楽を奏でているとはいえません。
 
もしバイオリンで同じように指を動かすと、うにょうにょした演奏になってしまい、初心者でも自分の間違いにすぐ気付くかと思います。
 
 
 
そして練習方法ですが、三味線って基礎練習ってあまりないですよね。
西洋音楽では音階やロングトーンや和音の練習やら沢山あって、熟練者でも必ずそれをしっかり練習してから曲の練習に入ります。
いきなり曲を弾く三味線では曲を弾こうと、次の音、次の音と意識するあまり、先に指を準備してから弾くという習慣が身についてしまうのです。
 
 
次に指導方法ですが、先生の真似をする、見て覚えるといった前時代的な指導方法が少しずつ間違った情報を継承してしまっている可能性があります。
ほとんどの方が学校で音楽の基礎的な指導を受けている今、なぜそうなるのか、どう意識したら身に付くのかを言葉で説明し実践できる指導者が必要となってきているのだと思います。
 
 
なのでお師匠さんがこの問題に無頓着な場合、
自力でこの間違いに気付くことは
不可能と言って良いでしょう。
 
 
 
 
 
・どうやって治す?
 
この間違いはほとんどの場合クセになってしまっている事が多く、矯正するにはかなりの根気が必要です。
 
今日から歩き方を変えて下さい。と言われてもなかなか出来ないように、無意識に体に染みついてしまっているんです。
 
自分一人ではちゃんと出来ているかなかなか気付けないので、正しい演奏方法を習得している人間の補助が要ります。
 
私の稽古場ではこのクセを正す基礎練習を用意していますが、やはり生徒さんの熱意次第なところがあります。
しっかり意識して練習している方は少しずつちゃんとした三味線が弾けるようになってきていますよ。
 
こんな事を言うと大変失礼ですが
やはり最初にちゃんとした先生につくのが一番かもしれません…
経験のない方が見分けるのは中々難しいですが…
 
 
 
 
・本気で上手くなりたい方へ
 
いかがでしたでしょうか、なかなかショッキングな内容だったのではないでしょうか。今までやってたのはなんなの?って感じですよね。
いやーもうほんとこの問題考えると頭が痛くなります…
 
せっかく三味線を頑張って練習しても、根本が間違ってたらもうどうしようもないですよね…
 
 
もしも本当にこのクセを治したいという方がいらっしゃいましたら是非私の稽古場に一度いらして頂ければと思います。
 
体験レッスンは無料ですし、ちゃんとそこでクセの診断とそれぞれに合った矯正する練習方法をお教え致します。バチの持ち方や弾き方もそれぞれのジャンルに合った方法をアドバイスいたします。
 
また、ちゃんと入門してくださらなくても、単発で三味線のクセだけを正すお稽古をする事も出来ます。
 
すでに他のお師匠さんに入門していても構いません。内緒にしときます。絶対内緒にします。バレたらまずいです。
 
僕はひとりでも本気で三味線を上手くなりたい方の手助けになればと思っています。
 
僕のお弟子さんになって頂かなくても、それがゆくゆくは邦楽界の発展に繋がると思います。
 
流派やジャンル(太棹以外)は問いません。初心者、経験者、お名取さん、お師匠さんでも構いません。純粋に三味線が上手くなりたいという熱意がある方。
若輩者の私ですが、邦楽界の第一線で活躍されている私の師匠や諸先輩方に教えて頂いた事を皆さまにもお伝えしたいと思います。ご連絡お待ちしております。

またちょっとした質問やご相談にもお答え致しますので、気軽にご連絡下さい。
 

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