記録⑥ 2019.9.28~10.3 | 心に太陽、くちびるに歌

心に太陽、くちびるに歌

日常の出来事を綴っています。
先天性心疾患(心室中隔欠損)~これまで4回心臓手術を受けました。
私の経験が少しでも誰かのお役に立てば嬉しいです。

9月28日(土) 術後26日目 入院31日目
今日はプライマリー看護師さんが来てくれた。

アミオダロンの血中濃度がもう少し下がるのを待っている、と先生の記録があると教えてくれた。
早く下がって徐脈が緩和されるのを待つ。

リハビリは土曜日でお休みだから、1人病棟を行ったり来たり、歩いてからデイルームで休憩。
デイルームは4人掛けのテーブルが5、6つと長椅子がある。

たまたま近くに座っていたおじさんと話し込む。
隣の病棟、血管外科の手術をされた方だった。
退屈だね、病院のご飯も飽きてきたね、
夜が眠れなくて長いね、
思うことは似ている。
そのおじさんは兵庫県の田舎のほうの方で、
野菜作りとか、日常生活のこと、 
田舎の話で盛り上がった。
話し相手が1人でも増えることがすごく嬉しい。


午後は会社で仲良くしている人がわざわざお見舞いに来てくれた。
手術の傷を見せたら驚いていたけど、
また元気になったらランチ行こう、コンサートも行こうって色々話した。
本当に有難い。


9月29日(日)
外科の先生が来てくれたり、IC先生も来てくれた。特にお知らせがあるわけでなく、どの先生も「どうですか?」って様子を見に来てくれる。毎日同じことを話してるけど、話せることで自分の気持ちが伝えられたり、先生の思いを感じられたり、気持ちが満たされるのを感じる。
アミオダロンが抜けるのは10日~2週間くらいかかるみたい。

副師長さんが担当の日だった。時間をかけて色々話を聞いてくれた。
声が戻らない、いつもの声はこんなんじゃない、趣味で歌を歌ってるし、心配だということを伝えたら、「院内に耳鼻科があるから一回診てもらう?先生に頼んでみるよ」と言ってくれた。


9月30日(月)
夜中、8秒ポーズがあったらしい。
またか。

昼間、テレビを見ていたら何回かフーッとなる。血の気がスーッとひく感じ。看護師さんが来た。
「6秒だよ、大丈夫?」「気づいたけど、座ってるから大丈夫です」


10月1日(火)
2時半頃、12秒ポーズあったらしい。
ぎゃー!延びた。
でも、眠ってたからわからないしなあ。 
毎日こうだしなあ。


それでもリハビリはする。

IC先生、木曜日にアミオダロンの血中濃度を検査するとのこと。昼間は脈拍平均50台、まあいい感じ。
他、BNP200台、心不全関係も大きな問題はなし。
あとは不整脈だけ。

部長のI先生参上。
「入院が長くなって申し訳ないね」
「いえ、なるべく今回はペースメーカー入れたくないし、私も粘りたいと思ってるので、よろしくお願いします」
「脈拍が遅いのは洞性徐脈だから、延びても止まったままってことはないからね」
そうなんだ、聞いて安心した。


10月2日(水) 術後30日目
水曜午後は部長回診。

I先生参上。
「速い脈拍(心房細動)は一過性のようでもう出てないから、明日からはゆっくりの脈拍に対して違うお薬を内服してもらうね」
「明日アミオダロンの血中濃度みてもらうのは?」
「それもみるけど、内服は始めてね」
アミオダロンを13日間内服後、止めて8日目。

これって、一歩前進??

何の薬だろ?そもそも、遅い脈拍に使う薬ってあるのか?
何はともあれ、I先生が決めてくれたことだし、
うまく効いたらいいなー。
すごく楽しみ。

夕方、薬剤師さんが説明に来てくれた。
「明日からはバイアスピリンを止めてシロスタゾールを服用してもらいます。血液サラサラ効果と、副作用として脈が速くなることを利用するようです」とのこと。
「え?それってプレタールに似てますか?」
「はい、それと同じですよ」
なんか安心した。

プレタールは、10年前に僧帽弁形成した後も不整脈があったときに飲んだ薬。
そのときはプレタールに脈が速くなる副作用があることは知らなかったけど、飲んでて確かに遅い脈が少しだけ底上げされた気がしていたんだ。

早く飲み始めたい!


10月3日(木) 術後31日目
シロスタゾール服用開始。

看護師さんからの報告によると、昨夜9時頃、頻繁に速い→ポーズ→戻る、があったらしい。心当たりがある。
その時間はベッドに座ってテレビを見ていたかな。
夜中は9秒だったらしい。

IC先生より、昨夜の不整脈も種類としては同じだから、シロスタゾール服用してどう変化するかだねって。

リハビリ中、歩いていて6周目で初めてふらつく。少し休憩したら治まる。リハビリの先生がIC先生に報告してくれたが、どんどん歩いて良いとのことで、継続し、自転車漕ぎもして終わる。

午後、耳鼻科診察。
ファイバーで診てもらった結果、
声帯の左側が閉じてないらしい。それによって隙間ができてるから声が出にくいとのこと。手術の影響だって。

半年待っても治らなければ自然治癒は難しい。その場合は声帯を動かす手術が可能だが、できる病院が限られるので紹介してくれるらしい。
本人がどこまで望むかです。とのこと。
後で調べてみたら、「反回神経麻痺(左側の反回神経は大動脈の下にあるらしい)」というのを見つけた。先生は言ってなかったけど、私の症状、これかな。

治らなかったら、、喋りにくいまま。歌えない。
病院は比較的静かだから、私の細い裏声でも会話が成立しているが、日常では聞き取ってもらえないんじゃないか?
このままは辛いなあ、ショック。

病室に戻ったら旦那さんが待ってくれていた。
耳鼻科のことを話したら、前向きにって言われた。
冷静に考えたら、そうやね、まずは心臓を治してもらって良かったわけだから、順番に考えよ。

A先生「まだ延びるね、プレタール(シロスタゾール)はそんなに効果が出るまで日数かかるものじゃないから、週明けにどうするかI先生と相談するね」

私を今担当してくれてる先生は心不全科部長のI先生、医長のA先生、研修医のIC先生の3段編成。
プラス外科の先生も2人、今でも見に来てくれる。
有難いことだ。

お願いシロスタゾール、効いてください!