昔話のうばすて山。

文字通り、昔昔の話になりつつある。

 

 

 

 

捨てられる身を理解し、捨てる子供の気持ちも察し、年老いた自分はおとなしく身を引く。

自分を捨てた帰り道に、子供が山道に迷わないように、木の枝をそっと道しるべに落としておく。

年老いた自分より、これから先を生きる若い世代を想い、謙虚な気持ちで最後の時を受け入れる。

こんなお年寄りは今の時代には少ないかもしれない。

 

 

 

 

お年寄りを大事に。

言われなくても、自然に優しく接したくなるようなお年寄りなら皆そうするだろう。

年配の人を敬えなくなったのは若者だけのせいなのか。

若い人が席を譲れなくなったのは、変な高齢者が多くなったからでは?

 

 

 

 

朝早くから公園でゲートボールをするくせに、子供がボール遊びをすれば危ないからやめろと怒る。

公園の一角に花壇を勝手に作り花を育てる。そこに子どもが近づこうとすると、花が折れるから入るなと怒鳴る。

ここはみんなの公園ですよ?

特に子供は公園で遊ばなかったらどこで遊べと言うの?

うるさいとすぐに怒るけど、あなたにもワーワー泣いて、ギャーギャー叫ぶ、子供時代があったでしょう。

 

 

 

 

身を引くなんて微塵も考えない高齢者ばかりが国の政治を行っている。

この国は古い考えのまま。

 

 

 

 

老人の取扱説明書 (SB新書)