1985年4月14日(日曜日)  NHK教育テレビで「中学生日記」を見ていた。

 

堀田先生(増田恵子)が、修也(谷辺修也)の万引きを発見する。

万引きしたのは、シングルレコード( Rod Stewart / Sailing )

このレコードが欲しかったのではない、という修也に堀田先生は「この曲が好き」と曲の意味を語り始める。

 

      Sailing                                                                          Rod Stewart

      作詞、作曲:Gavin Sutherland

 

  僕は、嵐の海を渡って故郷へ向かう
  僕は、鳥のように雲を抜けて空を駆ける
  あなたと共にあるため、自由を得るために

  聞こえるかい?僕の声が
  どんなに暗い夜でも、死の淵にあっても
  たとえ命尽きようとも
  あなたと共にあるため、あなたを求めて
  僕は永遠に叫び続ける

 

この曲は、凄まじいまでの Love Song と捉える事も出来るが、Gavin Sutherland は

クリスチャンソングとして作詞したと語っている。

曲の Endingで、Rod は、こんな風に歌っている。

 

Oh Load, to be near you, to be free, Oh Load

ああ、神よ、あなたのそばにいきたい、自由になりたい。ああ、神よ。

 

The Sutherland Brothers Band の Sailling をお聞きいただきたい。

 

       The Sutherland Brothers Band

 

ここで、Gavin Sutherland が、インスパイアされたクリスチャンソングを紹介する

 

      Nearer, my God, to Thee Sarah Flower Adams

 

Load = God なので、Sailling の詩と符合する事が解るであろう。

このクリスチャンソングは、Titanic が沈没する時にバンドが最後まで演奏した曲でもある(史実より)。

この場面は感動的だった。真のプロの心意気に直撃された。

 

      映画 Titanic より

  

フランダースの犬の最終回でのBGM等、ラスト・シーンで多く使われる曲でもある

 

ラストシーンに この曲は相応しいのだろうか。

死ぬ事は、自由になる事? 生きている内に自由になりたいな。

今回の記事。少々宗教染みてしまったが、私は、クリスチャンではない。

もちろんヤクザ紛いの勧誘をする某与党の宗教とも関係ない。