その昔、
私には代々木の路上でひとり心から応援していたアイドルグループが存在した。
そのグループの名は、
ももいろクローバー。
彼女達は数回のメンバー交代を繰り返しながらも成長し、自分達の夢、目標、未来を見つめ、一歩また一歩と前に進みながら確実にアイドルとしての力を身につけていた。
その当時は緊張の先にある絶対負けない精神とその裏側にある不安が手に取るように感じるも、それを払拭しながら微塵にも思わせない全力の踊りでカバーして魅了し、自分達に出来る最大級の笑顔で頑張り抜くその姿に感動さえ覚えた事を思い出す。
私のその時の想いと言えば彼女達が必ず成功するように願いを込め、自分なりに応援し、そして今まで見届け続けて来た。
アイドル達が登竜門として来たライブ会場を着実に踏んで行き、メディアの力を借りずに進んで来た叩き上げ精神と以後、Zと言うネーミングパワーを引っさげ育んだグループ力はやがて、さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナ、NHKホール、日本武道館、西武ドーム、そして憧れの紅白出場、日産スタジアムと紡ぎ、自分達の夢の通過点を怒涛に達成してゆくが、その急成長たる加速度ぶりは気を抜くと私自身の想いまでが追い付いていけない程に進化を重ねながら邁進して来た。
そして、
苦難の道を共に歩んで来た仲間に背中を支えられ、紅白のまたその先の夢の舞台、国立競技場へ向かうと言う姿も見て来た私にとって、今の彼女達にそれは時間の問題と心の中で感じ続けていた。
次へのステップとなるライブ会場向上主義は、ももいろクローバーZと言うグループに対して私が持っている大いなる愛情を完全にロックして離さないキーパーソン的役割を果たしており、その想いと辞められない中毒性の継続は丸6年を迎える。
今のアイドルの子達は自分の夢やその先の個人活動に明るさを見い出すと簡単にグループを去っていくが、初めからお膳立てが出来上がっているグループを旅立った所で叩き上げでは無い土台が緩い場所の出身アイドルの偽物が個人で華々しく活躍出来るほど世の中は甘くはなく、あなたは何様と思わせるほど世間の眼が厳しい事をご存知ない。
だが、
グループとして辛酸を舐め、苦の時代を乗り越えて来た彼女達はメンバーを愛し、ファンを愛し、掲げて来た夢をグループとして叶えゆく本物の力がある故、Z名義以降卒業と言う言葉さえ私達に与えて来なかった。
そんな愛すべきグループを見届け、一緒に歴史を歩んで来た私も理由はどうあれ、だからと言って簡単にファンを辞めてしまうような、おあいにくさま的軟弱な頭は持ち合わせていない。
そんな私的宇宙規模クラスの想いがたくさん詰まった中、昨年は極寒の西武ドームで開催された、
ももいろクリスマス2013。
その舞台は5人の少女達が夢見続けて来た国立競技場への願いが現実となって舞い降りる瞬間になるとは、メンバーは勿論その場にいた私を含めたファンもその突然の出来事に鳥肌が止まらず、感極まり号泣する彼女達とこの記念すべきライブの発表の感動を現場で共有し涙出来た事は生涯忘れない。
ライブ内容は承知の方が多いので書きませんが、国立発表後に歌った愛すべき思入れのある曲 【 あの空へ向って 】 を我が頬を伝う涙と共に皆と一緒に叫び歌っていたその曲の間は、路上時代からの彼女達の苦難の道、たくさんの出来事、笑顔と涙、加えて私の中の大切な想い出が一瞬でフラッシュバックしてしまい、自分の事のように本当に本当に嬉しくて嬉しくて今思い出しただけでも涙腺が緩み、そして笑顔が止まらない。
今、改めて想う。
彼女達から貰った沢山の自分の笑顔をこれからも決して忘れてはいけない事。
そして、
5人の天使達に心から祝福の言葉を贈りたい。
最高のクリスマスプレゼントをありがとう‼︎
れに
夏菜子
詩織
彩夏
杏果
そして、
あかりへ 、
最高の必然を本当にありがとう‼︎
終わりに、
最高のクリスマスプレゼント、
最高の必然。
それは、
ライブ終盤、彼女達は国立発表の余韻を抱えたまま5人でトロッコに乗り、終始涙目で 【 あの空へ向かって 】を歌いながら会場内を廻った。
トロッコが会場を一周し終える手前で5人が私の目の前を通り過ぎて行く中、
夏菜子、れに、は私の方を向いていた。
私は、 「 おめでとう‼︎ 」を連呼した。
その声に、夏菜子、れに、の二人は私に気付いてくれた。
もう一度、 「 おめでとう‼︎ 」 と叫んだ。
二人は顔を前に出して、
【 えっ? 何て言ったの?! 】 と言うジェスチャーをする。
私は更に大きな声で、
「 おめでとう‼︎‼︎ 」 と叫び、二人を指差した。
その言葉が二人に届いた時、
二人は笑顔と共に、
また大粒の涙を流して行った。
私も感極まっていた。
大人になって、自分が誰かの為に嬉しくて泣くなんてそうある事でもなく、それはとても幸せな事だと思う。
そう、
今回のライブ、
私は最前列で彼女達にエールを贈る事が出来た。
神様と言う存在がいて私をこの記念すべきライブの最前列に送り込んでくれたのだとしたのなら、それは私が今迄どれだけ彼女達を想い、ここまで応援して来たかを一番知る人物としての私へのご褒美だったのかも知れない。
でも、私は信じたい。
それは偶然や奇跡ではなく、応援し始めた時からもう既に決まっていた必然であったのだと。
あの4万人の観客がいた西武ドームの片隅で、夏菜子、れに、二人とやりとりが出来、ライブの最後に直接言葉を掛けることが出来た事。
そして、
私にとって必然としか思えなかった事。
そう、
二人とそのやりとりが出来た距離。
それは、
あの路上時代に応援していた距離と、
ほぼ変わらずに西武ドームに存在していた。
そして …
私の笑顔の継続がまた幕を開ける。
完
zhen




