私がしたかった事は事実の確認です。

頭を下げられたくはない。

軽い頭を下げたところで許されると思うな。

そう言いたかったです。


相手からは、夫と同じような事実確認が取れました。

口裏を合わせたのでしょうか。

夫は自己防衛に対する能力はとても高いです。

不誠実に生きてきた証拠です。

素直に謝罪を受け入る気持ちにもなれませんが、私の目的は果たしました。


そして、不誠実で絶対に謝罪しないような腐った夫が、例え口裏を合わせたとしても、私の希望に沿うよう段取りをしてくれた事に、少し。少しだけ救われる思いでした。


浮気相手を私と対面させる事は、間違いなく夫の一番避けたかった場面です。



私の幸せは何か。

子供の幸せは何か。

本来の希望を呼び戻し、今の段階での離婚はやめておこうか、と思うようになりました。


こんな事があり、その日は久しぶりに夫とゆっくり対面しました。


夫のつまらない話しを聞きながら、夫の顔を見ていました。


年齢と共に衰えはあれど、造形は美しいままです。


ゲスの思考を持ち、頭のおかしな行動をするようなゲテ者ではありますが、彼の内面にある忍耐強さ、真面目さ、きめ細やかさ。私にはない、尊敬する部分です。


結婚し、私は最低の気分で、最悪の生活を強いられました。心底楽しかった事なんて1日もない。


それでも結局。
完全には嫌いになれなかった。