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恐竜にとりわけ関心があるわけでもなく、好きでも嫌いでもないのですが、2000年7月に開館以来評判が高く、入館者数が新記録を更新などと話題が出ると、周囲の人たちもたいがい一度は見に行ったことがあるという話になるので、これまで入館したことがなかったのをいささか引け目に感じていたということもあって、いつもは横目で見て、通り過ぎるばかりの黒川記章設計の恐竜の卵の中に入り込み、ようやく引け目を解消することができました。
建物の中は、入口から地下へ降りて行く構造になっていて、地中にもぐって行くと、そこはジュラシック・ワールド、動く恐竜や44体の全身骨格、恐竜が闊歩するスクリーンなど、恐竜のいる時代に迷い込んだかのような圧巻の展示の数々で、その迫力は、時空を超えて存在を語りかける恐竜の咆哮そのものでした。
1体や2体であっても、こういう大きな図体をして、陸の上をのし歩いていたのだろうな、と想像させるのに充分ではあるものの、本物は10体だけとはいえ、大きさも形もさまざまな骨格標本が林立するさまは、最初の恐竜が誕生した約2億2000万年前から6550万年前に滅びるまで、およそ1億6000万年近くも繁栄したことを確かに伝えているようで、食物や環境に適応し、変化をして、対応しながら、種の存続が図られていたのだろうと考えると、巨大な恐竜もまた、地球上の命あるものとして、いとおしく感じられてきました。
46億年前に誕生した地球に、約38億年前、海の中に最初の生命、単細胞の原核生物が誕生し、約35億年前には光合成をする藍藻植物が誕生し、単細胞の原核生物が長い年月をかけて進化して、約15億年前に真核生物が誕生、多細胞生物は10億年くらい前に誕生し、藻類の光合成により、オゾンが生成され、オゾン層が形成されることで紫外線が吸収されるようになると、生物が地上に上がり始め、緑藻類が最初に上陸し、植物が進化、繁栄し、約5億年前に現れた陸生植物は生息地域を拡大し、さらに無脊椎動物も上陸し、約4億年前には脊椎動物も現れ、進化、繁栄をしながら、種類も増えた約2億2000万年前に恐竜が現れ、食物連鎖の頂点に君臨するようになりました。
恐竜博物館には、恐竜の世界ばかりでなく、地球誕生からの地球と生物の歴史が俯瞰され、じっくりと見て回れば、丸一日かかるのではないかと思われるほどであって、総事業費は140億円ほどかかっているようですが、やはり、腰をすえて、本格的な「世界基準」の博物館を建てて、見ごたえのある展示をするならば、福井県の奥越にある交通の利便性の高くない博物館に、日本各地からはもちろん、世界のその道の研究者やファンも集い、知名度も上がり、行きたい場所のひとつとして言の葉にも上るようになり、費用対効果などという杓子定規では測れない「郷土の宝」や「郷土の誇り」につながるように思えます。