浜の真砂は尽きるとも、世界に紛争の種は尽きないが、そこに自国の利益を図ろうとして、悪意の第三者が介入するから余計にややこしくなる。
自分たちが絵を描いて、その通りにことが運べば大成功でも、相手もそうやすやすとはハマってくれず、失敗すれば、命を落とすことにもなりかねない因果な商売だ。
何を信じればいいのかわからない状況で、機密を握る男を22マイル運搬する任務を背負わされるが、遂行できたから成功したとも限らないのは、この世界の厳しい一面であって、危機を察知できなかった自分の非を責めるしかない。
憎しみの連鎖でメシを食っている以上、その連鎖の渦中で報復されるのも、因果がめぐるということか。
スパイ映画にありがちな「どんでん返し」もいささか取ってつけたような感じもして、結局、アメリカ人は、いつまでたっても、もともと嫌いなロシア人を敵としか見ていないのだろう。