


今回は、「まるっと仙台」という2日間有効の仙台近郊の鉄道やバスに乗り放題の切符を買い、角田や多賀城のほか、仙台市内をうろうろ歩き回ってきました。
今年の正月、年長の友人と電話で話をした時に、「もうそろそろ老後のことを考えて、旅費を抑えて、貯蓄に回したら」というありがたい忠告を受け、その親身になって慮って言いにくいことを伝えてもらえたことに感謝して、その時は、「その通りだと思います。破産しないようにセーブしようと思います」などと答えていたものの、時間さえあれば遺跡や博物館に行きたくなってしまう病を克服できず、北陸地方が豪雪で交通機関が寸断されている合間を縫うように抜け出して、どうにかこうにか予定をこなして、相対的貧困に分類される身ながら、あちこちほっつき歩いてしまいました。
もちろん、借金してでも行く、というような情熱のほとばしる魅力的な人生を送っているわけではなく、月々のわずかな収入の中でやりくりできる範囲内なので、格安航空会社など極力安い運賃で移動できる手段を選び、ホテルは一泊5000円以下という条件をつけて検索するなど、インスタ映えとは対極の人には恥ずかしくて言えない旅の中身であって、行き先も人にうらやましがられるような場所ではなく、世の中の多くの人がまったく関心を抱かないところにしか行かないので、おそらくは「何やってんだ、バカヤロー」と思われているだけという気がしてきます。
もともと借金に弱い性分なので、か細い収入を得るために地道に働き、支払うべきものは支払い、毎月赤字にならないように一応の注意は払って、つまらない日々の暮らしをしているので、「パチンコで大勝ちして、古女房と海外旅行に行った」とか「家賃を踏み倒した喜びをかみしめるために料亭に行って、味について語りまくる」とか「借金を棒引きにしたので、沖縄に行って英気を養う」という豪快でドラマのような人生とは無縁であって、年齢的にも引き際を考える時期に入っていると痛感していることもあって、すべての網を絞って行くつもりでも、せめて数年に一度、仙台で友人たちと野球観戦をして、鯨飲したいものだと考えています。