


小松駅あたりでは10cmくらいで、飛行機の発着には問題がなさそうに思えたのですが、空港では見た目にも水分を含んだ重たそうなみぞれ交じりの雪が降りしきっていて、除雪に手間取るのも無理もないような気もしました。
搭乗口の前まで行ってみたところ、羽田を出て、8時45分に到着する予定のJAL191便が小松に着陸できず、羽田へと引き返し、その時点で9時30分発の欠航が決まり、搭乗口にいた係員に申し出て、まだ飛び立てずにいる7時40分発に変更してもらいました。
当然ながら、7時45分発の全日空機も飛び立てずにいて、出発予定時刻は10時ころを予定しているとアナウンスを繰り返していたので、一旦、制限区域から出ようと荷物検査の警備会社の人に申し出ると、出発口の横にある通路から2階のフロアに放り出され、1階に下りてカウンターの様子を見てみると、飛行機で出かけようと空港にきた人たちが、欠航を知って予約の変更のために整然と並んでいて、怒号や罵声の飛び交うような混乱などはまったくおきていなくて、粛々と地上係員の説明に従っていました。
JALのラウンジが来年の3月ころまで改装中で入れないため、1階の到着ロビーの奥にある「ほっとプラザ北陸」で兼六園を紹介している映像を見ていましたが、10時過ぎに搭乗の案内があり、しばらくして機内へと向かったものの、先に飛び立とうとした仙台行きの70人乗りのCRJ-700機が雪の中で立ち往生してしまい、斜めになったまま動けず、そのためにJAL機も誘導路に出ることができず、着陸してきた全日空機もエプロンに入ってこられない状況となり、CRJ-700機をトーイングカーで牽引してスポットまで戻しているうちに、JAL機の翼に着雪してしまい、再びスポットに戻して、ディアイシングカーによって吹き飛ばす作業を行い、さらに給油も行うということで、結局飛び立ったのは正午に近くなってしまい、その間に「どうなってんだ、バカヤロー」とか「さっさと飛ばんかい、ワレ」などと怒鳴り散らす乗客は皆無であり、振り替えられた乗客で満員の165人乗りのボーイング737-800の機内は静まり返っていて、給油の際はシートベルトをはずすようにというアナウンスがあると一斉に指示通りにはずし、まもなく離陸するためシートベルトを締めるようにというアナウンスがあると再びシートベルトを一斉に支持通りに締め、こういった状況の中で不平不満をぶちまけたり、キャビンアテンダントをなじったりしても、何ひとつ解決するわけでもなく、他の乗客の共感が得られるどころか、蔑まれるだけであり、場の空気がぶち壊れて、殺伐とした雰囲気になってしまうだけであるのは共通の認識と思われ、暗黙の了解のもと、ひたすら飛び立つのを待ちつづけ、日本航空という会社を全面的に信頼しているわけではなくとも、いずれ東京に着くだろうと達観し、この場の誰かひとりくらい罵詈雑言並べ立てるような言動に出ても不思議ではないのにもかかわらず、辛抱強く耐えつづけるというのは日本人の美徳なのか、欠点なのかよくわからず、予定時間を大幅に遅れて離陸しても誰も喜びや安堵の声を上げず、何事もなかったかのように淡々と飛行をつづけ、羽田に到着したのは13時、案内板で確かめてみると、遅延したのは小松だけで、もっと雪の積もっていそうな新千歳や青森へは平常通り飛んでいたようでした。