


回族の起源は交易の隆盛した唐の時代に、アラブやペルシャの商人が中国南東部に住み着いたのを源流として、13世紀に蒙古軍により中国西北部に移住させられたアラブやペルシャ、中央アジアの人たちは、婚姻などにより、漢族やウイグル族、モンゴル族と融合し、回族を形成して現在に至りますが、中華人民共和国としては、少数民族「回族」として認定し、保護政策を採り、第二子の出産の許可や上級学校への進学時に漢族より合格点・宿舎費・奨学金の点で有利とされるなど、優遇措置が受けられるようになっているようです。
イスラムの戒律に即した日常生活を送るため、当然ながら食事はハラールが遵守された清真料理以外は口にすることができず、ビールなどのアルコール類はハラームであって、置いてある道理がなく、異教徒であっても提供することは絶対にあり得ません。
食の安全という視点に立てば、宗教の戒律に則った食材のみで作られるのであれば、中身を偽ったり、不純物を混ぜ込んだりして、健康被害の出るような危険な食材を用いるとは考えにくく、好き嫌いは別にして、安心して食べられる料理だというような気がしてきます。
西安に滞在した4日のうち、唐代舞踊を見に行った日と最終日に空港に向かった日とを除いて、2日は回民街にきて、活気あふれる料理店とその前に並ぶ屋台とものすごい人の波とに圧倒され、夕食を取り、串焼きや柘榴ジュースなどを飲み食いしながらそぞろ歩きましたが、回民街の雰囲気がどういうわけか性に合い、居心地がよく、異邦人をも包み込む懐の深さを感じつつ、狭い道の両側を埋め尽くす大量の食べ物の狭間をたゆたい、大勢の道行く人たちに押し流される熱に浮かされたようなひとときを楽しむことができました。